平成30年4月4日(水)午後1時30分より丹那トンネル感謝祭・慰霊式が行なわれました。
この丹那トンネル感謝祭・慰霊式は熱海市発展の礎となりました丹那トンネル工事の殉職者の霊を慰めるために熱海市と熱海市観光協会が主催し、二部制となっており、感謝祭の後に立正佼成会熱海教会と明るい社会づくり運動熱海・伊東地区協議会が慰霊式を開催してくださっています。この日も齊藤栄熱海市長をはじめ、多くの議員関係、観光関係者、丹那トンネルの工事関係者が参列いたしました。
1921(大正10)年4月1日、丹那トンネルの東口工事現場で起工以来最初の大崩壊事故が発生、多数の犠牲を伴う大惨事となりました。坑口から300m(現在の熱海梅園内「香林亭」あたりの直下)の地点で長さ約70mにわたって崩壊が起き作業中の33名が生き埋めとなりました。関係者を先頭に必死の救援活動もむなしく、8日後奇跡的に救出された17名を除く16名の命が奪われ、尊い人柱になってしまったのです。同年6月26日、鉄道大臣をはじめ、関係者400余名により慰霊祭が挙行されました。なお、その後、1924(大正13)年の西口の湧水事故や1930(昭和5)年の北伊豆地震による崩壊事故、その他の事故による犠牲者も合わせ合計67名の工事殉職者の霊を慰め、トンネル開通によって飛躍的な発展を今日まで続けられたことに感謝し、厳粛に祭事がおこなわれました