過去最強クラスの台風15号が、沖縄本島に接近しています。ご注意ください。
さて、8月24日、宮城県議会議員の吉川ひろやす議員にご案内いただき、仙台沿岸の東日本大震災被災後の状況を視察させてていただきました。
視察には我が会派の佐野愛子議員、櫻町弘毅議員、田形誠議員と私の4名が参加しました。
宮城県議会議員の吉川ひろやす議員と我が会派の櫻町弘毅議員は初当選当時の研修会で知り合い、以降交流を深め、櫻町議員と同期ということもあって今回のガイド役をお願いしたということです。
吉川ひろやす議員は現在無所属、一人会派で活動されているということです。被災県ということもあり、防災や市町の復興に全力を尽くされていて、この日も限られた時間でしたが、多くの情報を私たちに与えてくださいました。
仙台の町の中心部では被災したことを感じられないほど復興整備は著しい様子でしたが、説明を伺うと、多くの仮設住宅などが建ち並び、被災の爪痕はまだまだ深く大きいことを改めて感じました。
沿岸部に移動すると、やはり大きな被災の痛ましい被害状況は大きく残っており、復旧に手がつけられていない状況も見られました。特に沿岸付近での非居住地域に指定された地域は、以前は住宅密集地域だった様相が時間が経過するにつれ基礎部分が雑草に隠れ、何事もなく平地になっていることに、痛ましさを感じ、この被災の教訓をしっかり生かさなければいけないと感じた次第です。
トップの画像は林野庁の取り組む『みどりのきずな』再生プロジェクトの海岸防災林復旧事業の現地視察の様子です。
野田総理は、平成24年4月23日、「『みどりのきずな』再生プロジェクト」構想として、ガレキを再生・利用し、地域に安全と安心を与える海岸防災林を復旧・再生するプロジェクトを推進していくことを発表し、7月にこの仙台の現地視察を行っています。
野田総理は「がれきを再生する取り組みは意義がある。防風林の植栽が始まれば、NPOや企業の参加も見込め、復興のシンボルとなる」とし、被災地のがれき処理について、「再利用と広域処理を進めることで、目標としている、さ来年3月末までに処理を終えられるよう、政府として全力を挙げたい」と述べています。
この再生プロジェクトは被災延長約140kmのうち、今年度中に約50kmについて海岸防災林の再生に着手します。その際には、分別、無害化され安全性が確認されたガレキの再生資材も活用しながら樹木の生育基盤を造成した上で、地域の自然条件等を踏まえつつ、NPO、企業等による協力も得ながら植栽等を進めます。
今後、地域の復興計画等と整合を図りつつ、概ね5年で盛土等生育基盤を造成し、その造成が完了した箇所から順次植栽を行い、概ね10年で植栽を完了する計画としております。
現在までに、青森県、千葉県等で海岸防災林の再生事業が開始されているほか、宮城県仙台市若林区の国有林において生育基盤の造成工事に着手し、今後、他の被災箇所でも順次工事を進めます。
また、被災した瓦礫の分別や焼却などについても説明を伺いました。まだうず高く積み上げられている災害廃棄物の状況を目の当たりに致しましたが、少しづつ前進している状況と、焼却炉もフル稼働している状況を確認いたしました。
また、この現地視察後、被災の爪痕が生々しく残る、海岸防災林を視察いたしましたが、津波になぎ倒された防災林がそのままの状況で何キロにもわたり残されていました。
また、画像でもお分かりのように、港湾などの傷みも大きく、地盤沈下で潮位も高くなっているということでした。
まだまだ被災された皆様の生活が被災前の様な状況に戻るまでには時間がかかりそうですが、全ての国民が力を合わせて乗り越えていかなければならないと思います。