令和3年7月3日に発災した伊豆山土石流災害では、28名もの尊い市民の命が失われました。改めて、お亡くなりになられた方々のご冥福をお祈りするとともに、ご遺族、ご関係の皆様にお悔やみ申し上げます。
この災害の原因を究明するための熱海市議会「百条委員会」を終えて、崩落地の前所有者・現所有者や関係する業者らはもとより、国・県・市の行政側にも、各々に責任があり、そして私たち議員にも、あの盛り土の危険性の重大さに気づけなかった責任はあると反省しております。
原因の究明、責任の所在の明確化は、法廷にその場が移ることとなりましたが、これを教訓として、二度と同じ過ちを繰り返すことがないよう、日ごろから市民・住民の声を細かく、しっかりと拾い、みなさんの生命や財産に影響を及ぼす可能性が少しでもあるような事には、遺漏ないよう常に真剣に対処していく所存です。
また昨年は、私の政治の師でもあった大先輩・山田治雄議員が逝去されました。私は平成15年から、山田議員と会派を組ませていただき、当時7期を務められていた山田議員から行政や議会だけでなく、様々なことを教わり、感謝をしても、感謝し尽くせないほどであります。
いつも現場主義で、「市民が主人公の政治」が信条であった山田議員をお手本として、先ずもっては伊豆山地区の復興、被災者のケア、早期帰宅等々に、行政・議会が一丸となって取り組んでいかなければなりません。
加えて、従前からの定住人口の減少、子育て、介護、地域のつながりの希薄化、慢性的な働き手不足等々、熱海市を取りまく課題は、依然山積しています。
山田議員が心がけていらした「市民が主人公の政治」「市民にいちばん近い議員」を、いま改めて私自身の肝に銘じ、これら課題に体当たりして、「生まれて」「住んで」「働いて」「育てて」「よかった!」と思えるような「わがまち熱海づくり」に向かって、身を賭して頑張らせていただく覚悟ですので、これからもご支援・ご指導をよろしくお願いいたします。