平成22年12月19日（日）渡辺周衆議院議員と熱海市議会民主党・市民クラブ議員団金森和道議員・小森高正議員と渡辺周事務所の山田幸宣秘書とともに初島の状況と島の魅力について視察してきました。

以前から度々初島の視察は行っていますが、最近の様子を視察をしたいという渡辺周議員の要望もあり、同行することになりました。

熱海港を午前10時30分に出港するインドバカンス3世号に乗船、初島視察に向かいました。

日曜日ということもあり、夏休み中やゴールデンウィーク中ほどではありませんでしたが多くの観光のお客様が乗船されていました。

私も市議から県議に立場も変わり、県政の観点から県内唯一の有人島と県内で2校しかない小中併設校（県内のもう１校は泉小中学校）そしての魅力をＰＲするためのさらなる情報収集をさせていただきました。

渡辺周議員も『島』という専門誌に初島を紹介したいということで、まさに記者の視点であらゆる角度から調査をしてメモに残していました。

初島で釣れる魚やサザエや伊勢エビなど、天然ものの素晴らしさや、その漁獲方法、育成過程なども漁協の方に伺いました。なかでも700グラムから900グラム近くになるものもあるという「カマサザエ」の大きさに改めて驚きました。毎年5月に開催される「ところ天まつり」に訪れてはカマサザエの大きさに驚くのですが、いつ見てもその大きさには驚かされます。肝合えやバター炒めが最高においしいです。

島での視察は、私の高校時代の同級生でもある坂下克己君に案内していただき、スムーズに島の皆さんや学校の先生などにご協力いただくことができました。

初島小中学校は日曜日でお休みでしたが、当番で近くに来られていた若い先生と生徒さんにもお話を伺うことができました。

現在、小学生が11名、中学生が22名ということですが、来年の4月には残念ながら新入生の予定はなく入学式は行われないかもしれないということでした。多い時には現在の倍の生徒数だったということですが、少子化問題はどこでも同じようです。

この初島小中学校は木造建て国内最大ログハウスということで実に温かみを感じる校舎です。昭和47年に熱海市立第一小学校の分校から独立校になりました。

平成9年にはペルーのフジモリ大統領が校舎を見学されたことも有名です。
また、その分校から独立時に作られた校歌についてですが、ヒット曲を数多くつくられた作詞家阿久悠さん、作曲家三木たかしさんのコンビによる「地球の丸さを知る子供たち」という校歌が作られ注目されました。

私が市議時代に総務委員会で質問させていただいた校舎の非常階段も修復が済んでいたのを確認させていただきましたが、校庭の遊具が使用禁止となっていたため、同行した金森市議と小森市議が調査をすることになりました。

医療体制についても伺うことができましたが、なかなか十分満足のいく状況ではないということでしたが、週に2回医師が島で診療を行っている状況です。

次に島内を歩き、初島公園の横を通りましたが公園自体が少々さびしい感じがしました。それでも遊具で遊ぶ子供たちを発見しのどかな感じを受けました。その後、灯台を視察しました。昭和34年に設置された初島灯台ですが、平成19年3月に『日本で15番目の登れる灯台』としてリニューアルオープンしています。外側に螺旋階段が付いた灯台としては、日本唯一であり、晴れた日には富士山はもちろん伊豆大島や三宅島・利島・新島・神津島など伊豆七島のうちの5島が、伊豆半島から相模湾にかけては熱海・伊東・湯河原・小田原・江ノ島などが、遠くは房総半島まで見渡せます。この日は晴天でしたが霞がっかっていて、あまり遠くははっきり見ることができませんでしたが、富士山や大島は見ることができました。

灯台を後にし、初島海洋資料館にも立ち寄らせていただき7千年前から人々が住んでいた初島には、島内に7つの縄文遺跡が遺されています。この海洋資料館では遺跡からの出土品を見ることができます。その他にも民宿の路地の雰囲気やのんびりとした時間を満喫できる初島の魅力を探求し、あっというまに帰りの船の時間になりましたが、離島の防災面やインフラについて、また離島振興法なども詳しく勉強してみることにします。
是非今度は家族で「非日常」を体感するために泊りにきたいです。

首都圏から静岡県にかけて手軽に船旅と離島ムードを楽しめるのは初島しかありません。熱海活性化のために初島をもっと有効活用するべきと考えます。