令和5年12月25日、熱海高等学校同窓会みどり会を代表して、静岡県池上重弘教育長を表敬訪問いたしました。
(画像右から2番目が池上教育長、左から加藤信一みどり会事務局長、橋本、一番右は村崎健PTA会長兼みどり会副会長)
現在、同窓会みどり会の会長を務めさせていただいている私橋本と村崎副会長、加藤事務局長の3名で静岡県庁東館7階、静岡県教育委員会に伺いました。
母校熱海高校をはじめ、今後の県立高校の方向性などを伺い、また地域の状況もお話しさせていただきました。
大変お忙しいなか、池上教育長はじめ、水口教育部長、塩﨑教育監、本多教育部参事の皆さまにも御同席いただきご対応いただきました。
池上教育長さんは1月17日のお誕生日ということで、熱海市で言うところの尾崎紅葉先生の金色夜叉の名場面の日、あの日が1月17日で、子供の頃、本を読んだ、ご縁を感じるとお話を切り出してくださいました。
木苗教育長から変わったのが昨年4月、1年半が経過、高校に関しては県全体の方向性として、本件の在り方を検討する会議体を立ち上げ、昨年度から年3・4回開催していて、最終段階で、パブリックコメントを始めたところとのことでした。
また、昨年度から地域協議会を開催しはじめており、学校関係者、当然同窓会の方々、首長、市町の教育長さん、経済界の方々にお集まり頂いて、その地域の高校の在り方を考えようと会議をおこない、年に3回のペースで、全ての会に池上教育長ご本人が参加されていて議論を交わしていると言うことでした。
これは、第3期の長期計画の反省点で、具体的な統合の案で地域の皆さんからご批判をいただいたこともあり、地域にとって高校はとっても大きな資源であって、地域の皆さんと声を交わして、みんながみんな同じ意見であることは無いけれど、同じ方向を向いて未来を考えようと、その協議の場が必要と考えていました。
その会で、首長さん達ともこれまで以上にフランクな会議・意見交換をさせて頂いてきた。地域協議会を立ち上げて走っている途中ということで、それまではなかなか教育長が地域に行き地元の方とお話しする機会が無かったように聞いていたので取り組を始めました。
ご縁ができ、首長さん達ともフランクな意見交換ができ、現在10月・11月で県内5つの地域に分け市町の教育長さんと盃を交わすといいますか懇談の会を開催し「ツアー」と呼んで県内を回っています。
それで、驚いたことが2つあり、これまで市町の教育長と県の教育長が懇談会でお酒を飲むことはなかった、もっと驚いたのはエリアの教育長さん達が懇談会でお酒を飲むことが無かったと聞き、コロナの扱いも変わり、機会を呼びかけたところ思わぬ効果があったと感じました。
つまり、各市町の首長さん達ともこれまで以上にフランクな話しが、県内にできつつあるのです。
熱海高校については、今後熱海高校を含むエリアで地域協議会を立ち上げる予定です。熱海高校のみならず、地域の周辺の高校、地域の私学や他の高校の動向も視野に入れながら、在り方の方向性を考えていきたいと思います。
加茂地区・沼津地区・小笠地区が昨年度から立ち上がっており、熱海港高は、田方地区となるが、田方地区については今年度ではなく来年度以降になります。
【橋本】
ありがとうございました。
少子化や人口減少、そして、私立の無償化の影響が大きく、教職員の先生方をはじめ、様々な方々のご協力をいただいてきましたが、残念ながら、熱海高校の定員数は来年4月から現在の80名から40名に減ります。
このことをしっかり受け止めつつ、母校を守るため、また生徒に選ばれる魅力ある
高校となるようさらに県教委と高校、そして同窓会や地域連結の強化が必要であると強く感じた次第です。
これがらも熱海高校同窓会みどり会は、熱海高校を全力でバックアップして参ります。
【水口教育部長様】
中長期的には、在り方の検討をおこなっているのですが、さりとて現在学んでいる生徒達もいるわけですのでこの子達の学びをしっかりしていかなくてはならないと思っています。改革のなかでは、学びの変革、いわゆる魅力的にしていきましょうということと併せて地域との連携というモノをおきな柱にさせて頂いてきている、皆様方とご協力させていただきながらいかに魅力的に学校を変えていくか
【塩﨑教育監様】
高校教育課に勤務していたとこがありまして、その頃から熱海高校には何度も、当時は亜図多賀駅から下に下っていく坂を、伊豆多賀駅から直接高校に向かえる通学路の土地の問題が当時あってなかなか解決しなかった、その土地が購入され通学路として整備されかなり良くなるのでは無いかと思っていましたし、高校生ホテルも地元に支えられてきた高校であることが魅力でもある、しかし、なかなか三島の方に出てしまう傾向もあり、そこを道地元に引き留めるか、魅力を中学生に訴えていくにはどんなモノが必要なのかを一緒に考えさせて頂きたいと思います。
熱海市は大好きで、ジャガランタもあり、梅園もあり、環境が良いところ、あそこで無くてはできないモノは何かを考えていきたいと思います。
【本多教育部参事様】
一つの課題には地元の熱海市から熱海高校に行って頂ける子の数が本当に少ない、
去年も一桁に満たない、ここの所を少し 地元の皆さんと一緒に考えて、
地元の子に選んでもらえ高校にしていかないと、取り組としては必要かなとおもいます。
同窓会長は、今、熱海市議をされているということで、熱海市はマスコミ等で観光地としては良いのですが、長期的なところで見るとこのあと子どもたちがいないところに高校を維持していくというのは難しい、長期レンジは難しい話になる。若い人たち、次の世代、高校生そのレンジの高校生が増えるような、子供が増えるような施策を頑張っていただきたい。
学校単体で何とかできる問題では無いので、短期的には選んでもらえる学校作りを皆さんと一緒に頑張っていきたい。宜しくお願いいたします。