26年1月28日、民主党・ふじのくに県議団の議員総会と予算ヒアリング及びでリニア中央新幹線、環境影響評価についての勉強会が行われ、ここでは勉強会の様子をご報告致します。
本会議・委員会等でも質問等がおこなわれ、紙面に取り上げられることも多いわけですが、なかなか状況が分かりにくいということで今回この勉強会が行われました。
リニア中央新幹線計画について、静岡市の南アルプス地下を貫通するJR東海の計画について、適切な環境影響評価に基づく保全措置が講じられ、万全の対応が果たされるように」とする意見書が田邉信宏静岡市長からを川勝平太知事に提出されています。
また、この計画について県民の意見を聞く公聴会が静岡市内で開かれ、南アルプスの自然環境への影響や大井川の水量減を心配する意見が出たということです。
リニア中央新幹線は既にご存知の方も多いと思いますが、東京名古屋間を結ぶ延長286km毎時505キロのスピードで所要時間は今のひかりの半分以下の時間になり、平成39年度供用開始を目指しています。
環境影響評価について、審査会では、大気汚染、水環境、土壌環境、動物・植物・生態系、景観・人と自然との触れ合い、廃棄物の項目ごとに審議が行われているということです。
開発規模が大きいので「環境影響評価法」の適用となります。
これまでの審議会等における主な意見は、
・トンネル掘削や残土処理による土地改変が希少動植物を始めとする生態系に及ぼす影響。
・大井川現流域での河川流量減少に伴う下流域への影響懸念。
・工事用宿舎から生活排水や残土処理場から排水等による水質悪化への懸念。
・中央新幹線とエコパーク登録との両立への危惧
等で、本県は107キロが工事対象となり、東京ドーム3倍分の残土出るということで、残土の運搬についてはベルトコンベアで北側と南側に持っていくということです。
また、リニア実験線の説明等がありました。
今後、1月30日にアセス審査会(4回目)2月下旬にアセス審査会(5回目)が行われる予定で3月25日が知事意見提出期限となっています。
県の持っている許可は河川関係ということですが、民間が持っている土地に関する開発となり、その意向も影響があるということです。
現在まだ工事概要が決まっていないため、環境に対する考え方について今後の進展を注視していかなければならないと思います。