熱海市起雲閣にて29日、第2回ATAMICOLLECTIONA-PLUSの熱海ブランド認定式が開催されました。
今年2月に開催された第1回熱海ブランド認定式では28品目21社の皆様が認定され、今回は2度目の認定式。
認定された品目のなかには、あれコレ前回選ばれていなかった?というものばかりで、熱海人なら誰でも知っているというモノも多くありました。
初エントリーで見事認定された品目や前回おしくも選ばれず再チャレンジしてきた品目などもあり、その背景は色々、ですが、どの品目も熱海ならではのものばかり、厳選された素材や伝統の技法等で造られた芸術の一品ともいえる品目ばかりでした。
第1回に引き続いて今回も認定式には、世界的ソムリエで熱海市在住の田崎真也さんが特別審査委員として出席、講話をお聞きすることができましたが、大変勉強になりました。
田崎真也さんは、今回の審査を振り返り、リベンジしてきた品目も、外観は変わらずとも中身での苦労や努力が取り入れられていたと評し、選ばれた品目が厳選されていることを強調されていた。
また、ご自身が熱海に住むようになり、今までの悔しい思いなどを語ってくださいました。
熱海の美味しいものはと尋ねられ、いきつけのお店を紹介されるものの、全部美味しいと言えない悔しさがあったと切り出し、まず、旅館のイメージが食のイメージと繋がっていた部分を指摘、例えば熱海の前の相模湾で取れるはずの無い甘エビが出ていたり、牛肉も輸入品という状況を述べ、熱海の誇りになるものが必要。それは、伝統的な食べ物や飲み物を守り、小規模生産者を守ることが大切。そして、味覚の教育を進めることが必要であること・・。
そして、「うまい」の感覚は個人差がある。個人の食歴で差があり、おふくろな味など自分たちの育ってきた伝統的な味があるが、それを見直すことや、評価の仕組みを構築することが、本物への道であると語った。
伝統的なものは守るだけでなく、進化させること。三ツ星レストランでも同じメニューを続けていると三ツ星維持できない。
田崎さんの考えは、妥協しないという強い意志、それが信頼を勝ち取る。確かに、説得力があった。
この話を伺い田崎真也さんは、熱海にとって貴重な人材であると改めて強く感じました。
このようななかで選び抜かれた熱海ならではの28品目に認定された事業所皆様、改めまして
おめでとうございます。
これからも「熱海の顔」として更に研鑚を積まれますことをご祈念申し上げます。
※画像は28品目の一部です。