平成24年2月21日静岡県庁本会議場にて2月定例会が始まりました。
午前10時30分より各部長からの議案説明される「全員協議会」が開催され、午後1時30分より「本会議」が開かれました。
本会議では川勝平太知事から提出議案についての趣旨説明があり、今2月定例会は平成24年度当初予算審議が中心であり、計90議案上程されました。
知事の提案趣旨説明の主な内容は次の通りです。
平成24年度当初予算案と組織定数の改編について、平成24年度の県税と地方交付税等を合わせた一般財源総額は、国の地方財政対策を踏まえ、前年度とほぼ同額を見込んでおります。一方で、高齢者医療など社会保障関係費の増加が見込まれことなどから、政策的経費に充てられる財源が限られる厳しい状況の下での編成となりました。
~中略~この結果一般会計の歳出予算総額は、1兆1,306億円、特別会計・企業会計を加えた総会計で1兆6051億円となっています。
所信表明の中で、東日本大震災の被災がれき(災害廃棄物)の広域処理に、市町と連携して協力する姿勢を強調しました。知事は岩手県山田、大槌両町のがれき受け入れについて、島田市が16、17日に実施した試験焼却(溶融)で、山田町から運ばれたがれきの放射線量などが「全く問題ないレベルだった」と説明しました。また、東日本大震災を受けた地震・津波対策について、来年6月をめどにまとめる第4次地震被害想定を踏まえ、ふじのくに津波対策アクションプログラム(中長期対策編)を県独自に策定することと「従来の対策も全面的に見直し、県民の生命、財産を守るハード・ソフト両面の諸施策に取り組む」と述べました。
このほか、新エネルギーや環境など成長分野の産業育成による雇用創出や、4月14日の新東名高速道路開通などを契機とした内陸部の魅力ある地域づくりについて説明しました。
基本方針については以下の通りです。
1.“ふじのくに”の早期実現をめざし5つの分野に重点化
(1)雇用対策
(2)少子化対策
(3)地震津波対策
(4)エネルギーの地産地消
(5)内陸フロンティアの魅力ある地域づくり
2.総合計画の着実な推進
(1)「命」を守る危機管理
(2)「有徳の人」づくり
(3)憧れを呼ぶ“ふじのくに”づくり
(4)一流の「ものづくり」と「ものづかい」の創造
(5)「和」を尊重する暮らしの形成
(6)安心の健康福祉の実現
(7)“ふじのくに”の自立の実現
3.“ふじのくに”づくりに向けた行財政改革の推進