今日は県庁本館第3委員会室において午前10時30分より第3回家庭教育支援条例検討委員会が開催され委員として出席いたしました。
今日の協議の内容は、前回から引き続き関係団体との意見交換を行うということで、静岡県校長会と一般社団法人静岡県子ども会連合会の両会長さんからご意見を伺いました。
まず、はじめに静岡県校長会の会長からご意見を伺ったのですが、ここで私たち委員は思いもよらぬ事実を耳に致しました。
それはこの条例案の前文中に『本県は「有徳の人」の育成に向けて』と記されており、無論私たち県議は「富国有徳の理想郷“ふじのくに”づくり」を進める川勝県政を理解してこの条例も議論しているわけですが、会長のお話では「政令市の浜松や静岡については有徳の人を教育施策に使っていない」ということで、思わず「え?」という空気が委員会室に流れました。浜松市や静岡市選出の議員もこの委員会に出席されていますがこのことはどうやら知らないようでした。
午前中の審議が終わり、昼の休憩時間中に当局側が確認するとやはり政令市では教育施策は県の施策とは別で動いているということでしたが、次回までに再度確認するということになりました。
今定例会本会議で教育に関して補助教材の議論が交わされましたが、もしもこの政令市の問題が事実ならば、その程度の問題で済むことではないように感じます。
政令市と通常の市町との違いについては、改めて確認しておく必要があるのかもしれません。
ということで、この家庭教育支援条例の検討については、次回までに条例案の意見や質問を会派でまとめることになりました。
家庭教育は必要であると思うのですが、具体的に家庭教育って何?というところから県民の皆様には説明しなくてはならないと思います。
教育基本法10条に、「保護者は子の教育に第一義的責任を有するものであって、生活のために必要な習慣を身に付けさせるとともに、自立心を育成し、心身の調和のとれた発達を図るよう努めるものとする。」とあり、「国及び地方公共団体は、家庭教育の自主性を尊重しつつ、保護者に対する学習の機会・情報の提供などの支援を行う。」と記されています。ただ具体的な教育内容を規定したものではありません。
次回につづく。