平成22年1月19日(火)午前10時より起雲閣雲鶴において平成21年度北伊豆地区農業委員会協議会委員研修会が開催され、研修を受けてまいりました。
私は議会から選出の農業委員ということもあり、一から勉強と言う気持ちで研修を受けましたが、やはりなかなく難しい内容でした。
熱海市は今回ホスト役で、伊豆市、伊東市、伊豆の国市から熱海市も含めて農業委員79名、事務局11名、計90名の参加となりました。
開会の挨拶では北伊豆地区農業委員会協議開会会長で熱海市農業委員会長の杉本博志会長が農業の問題点を取り上げながら、新年のご挨拶を兼ねて歓迎の言葉を述べ、来賓祝辞では熱海市長の代理ということで熱海市観光経済部小松久男部長が起雲閣のPRもしっかりおこないながら祝辞を述べました。
午前中の研修では『オレンジプロジェクトと地域振興』と題して特定非営利法人ビーグッドカフェ代表理事のシキタ純氏の講演を拝聴しました。ビーグッドカフェが取組むオレンジプロジェクトとは小田原市周辺の耕作放棄ミカン農園を再生する活動で、平成17年からスタート、現在3ヶ所の農園を管理しており、ワークショップ形式での活動を中心に、企業の社会的貢献の場など様々なプログラムを提供しています。
もう少し詳細をお話ししますと、江之浦には毎月20名~30名のボランティアで訪れ、会費は3000円、企業の環境活動のサポートを行っているという。3000円も出して交通費も実費なのですが、小旅行気分で都会ではなかなか普段触れることの機会が無い、土を踏んだり、軍手をつけて草むしりや雑草を抜くといった、そういう時代で、満足感や有機栽培など見た目は悪いがストーリー性のあるものが都内の人には好評で、物産展にしても普通のものではダメで週末の過ごし方をショップで宣伝し、農作業のファッション、長靴と農作業のウェア、小物、アクセサリーと柑橘系の化粧水などの組み合わせがうけているのが成功の一つカギであると語る。例えば物産展も普通のものではあまり関心を引かない。例えば小田原だと風鈴やちょうちんでは今ではダメとも話す。放棄地についても企業の力を借り環境活動のPRを手伝うという。そのほかにも実際の成功例をお話しいただきました。
午後は改正農地法政省令等のポイントを静岡県東部農林事務所企画経営課長の古川信好さんと専門監の池田康男さんに解説いただき、改正農地法と農業委員会の役割を全国農業会議所事務局長代理の柚木茂夫さんに説明していただきました。講師の先生方も参加の皆さんも長時間に亘りお疲れ様でした。