先般、5月10日から12日まで岩手県の被災状況を視察しましたが、2日目は終日、遠野被災地支援ボランティアネットワーク「遠野まこごろネット」に登録し、ボランティア活動を行いました。
その時の状況を要約してご報告いたします。
熱海市議会民主党・市民クラブ議員団の4名の市議の皆さんと共に参加し、3つの班にそれぞれ分かれ、山田治雄市議は遠野市にて献本作業、津波により土砂や塩で汚れた書物を1ページずつアルコール洗浄し、乾燥させ、製本した後、県内各市役所に届けるというボランティア、金森和道市議と小森高正市議は陸前高田市にてカキ養殖の手伝い、稚貝の縄への取り付け等を行う作業で津波により壊滅的な被害を受けたカキの養殖の復興支援となる作業、私と鎌田市議は釜石市箱崎町の瓦礫撤去作業を担当、津波により基礎のみとなった住居に入り込んだ土砂を取り除き、ガラス・木材・瓦礫を仕分け運搬していく作業を行いました。
前日の5時からオリエンテーションを受け、正式ボランティア登録を行い、注意事項などの説明を受けるとともに、ボランティア活動の準備などを確認し、保険加入のチェックも受けます。
今回のボランティア登録時に防塵マスクや手袋、ゴーグル、 帽子(ヘルメット)やケガをしないようにインナーを敷いた防災靴など十分な準備を地元熱海で済ませてきました。
また、瓦礫撤去作業のようなハード作業以外にも、今回山田議員が登録した、比較的年配の方でも無理なくできるボランティアもありました。しあし、需要と供給のバランスは大変難しく、あれヤダこれダメということは原則的にいきません。
「自己完結」がボランティアは全て原則、このことが基本となっていました。しかし、このまごころネットの皆さんは大変親切で初心者にも丁寧に指導してくださり、また参加しようという気持ちになります。ボランティアの作業も決して無理はしないことを勧め、余裕をもちながら行うことがケガをしない秘訣でもあるということでした。
実際作業を行ってみて、午後には体力や集中力が落ちてきたことを実感し、午後はケガの確率が高くなることも言われましたが、やはり、その通りで、注意されなければケガをしていたかもしれないと感じました。
瓦礫撤去作業には静岡県ボランティア協会に登録し参加された静岡県からの多くの皆さんも偶然一緒で、なかには熱海市在住の方や富士常葉大学の学生さんもおり、大変心強く感じるとともに嬉しく思いました。
沿岸部にはまだ各地で大量の災害廃棄物が山積している状況を目の当たりにしましたが、人手も不足している状況のようでした。
このゴールデンウィークは1日に約500人前後のボランティアも集まったそうが、平日では数名から100人前後のときもあり、現地では情報の「風化」の心配が強まっているということでした。
そのためボランティアネットワークでは、ネットを利用した情報拡散や、会話を主体としたハードワークではないボランティアワークを新規開発したり、長期の滞在ボランティアの為に、農作業の手伝いなどを行い、1日5000円程度の日給が支払われる「ボラバイト」などが情報公開されているとのことです。
ボランティアの情報は、(遠野まごころネット)0198-62-1001 までご連絡をしてください。
※画像は議員団にて視察中に撮影した災害廃棄物(瓦礫)の状況です。