8月31日告示、9月7日投開票がおこなわれる熱海市市長選挙の立候補予定者が参加した公開討論会が開催されました。
この討論会は(社)熱海青年会議所(高橋一美理事長)主催で、桃山町のMOA美術館能楽堂で開催されました。
私も市内に多くのポスターが掲示されていることや役員の方からお誘いもいただいており混雑が予想されましたので早めに行きましたが、それでも既に駐車場付近は込み合っていました。
現在、熱海市長選挙に立候補を予定しているのは、現職の斉藤栄氏、市議の田中秀宝氏、元市観光協会長の森田金清氏のいずれも無所属の3人です。
進行は、経済アナリストの池田健三郎氏がコーディネーターを務め、一問一答形式で主な政策などを聞く形式でした。
池田氏は4年前もこの討論会の司会を務めてくださっているとのことで、実に上手に各候補予定者の主張を整理して進めていました。
具体的なテーマや質問内容については、
(1)自己紹介と現市政の評価
(2)重要優先施策3つ
(3)駅前広場の利活用
(4)産業政策
(5)社会保障と行財政改革
(6)その他の政策
について各候補予定者の考えと討論行なわれました。
このなかで、JR熱海駅前広場の利活用についての各候補予定者の意見は、
【斉藤氏】駅問題で多くの皆様にご迷惑をお掛けしていることをまずお詫びする。乗車、降車ともにも駅改札まで一番近い距離に改良していて、現在1レーンのタクシー乗車場を2レーンに増やす。10月までに完成予定。タクシーの降車場を一般車ロータリー側に設置してほしいという要望に対しては運用面での実証実験をして検討する。駅と駅ビル完成にはあと2~3年かかる。まだ不透明の部分があり、市民協議会などで協議を重ねていく。
【田中氏】タクシーは降車に限り侵入を許可。マイクロバスは乗車のみ停車することで駅ロータリー内の不便さは解消。そのためにはマイクロバスの待機所が必要。隣接の伊豆箱根バス営業所の空きスペースがある。駐車場は最初の30分が無料というところに問題がある。降車のほかに買い物や食事に利用している人も多いと聞いている。駐車場渋滞の一因にもなっており、無料はもっと短い時間に設定すべき。
【森田】旅館ホテルのマイクロバスの苦情は私のところにも来ている。断わっておくが、今の形は旅館組合や観光協会側がお願いしたのではない。送迎バスはマクドナルド側だけにし、タクシーがロータリーに入って来られるように変えるべき。現在19台分ある駐車場を半分に減らし、マイクロバスを止める方法もある。田中さんが言うように伊豆箱根バスのところに実験的に置かせてもらうのも一考に値する。
とそれぞれの主張をお聞かせいただきました。
う~む、森田氏は今まで観光協会長として、この駅前整備については、その中心となる駅前整備協議会のメンバーであり、この駅前整備計画を進めてきた一人。
田中氏も、市議会議員として、この駅前整備についての予算案を承認していると認識しています。
これまで、今回主張している内容を協議会や市議会で発言されてきたのでしょうか?
協議会や市議会の議事録等を確認したいと思います。
いずれにしても駅前整備については市民の不満の声を私も多く聞かせていただいており、その対策として(仮称)駅前整備問題検証委員会の設置の必要性を感じています。
そのほか、各候補予定者の熱海市への思いや考えを聞かせていただきました。
熱海青年会議所の皆さま、関係各位の皆さま大変有意義な公開討論会開催誠にありがとうございました。