12月定例議会前に川勝知事にお時間をいただき、伊豆の観光政策及びカジノ複合施設誘致に関してのお話をさせていただきましたので、その時の様子の一部をご報告いたします。
(※カジノ誘致と伊豆の観光再興の質問答弁については、12月定例会の本会議登壇の様子をご覧ください。)
直接お話しさていただき川勝知事は観光面についても色々県内の事や伊豆のことについて深く考えてくださっていることも感じました。
また、熱海市の「淩寒荘」についてのお話が知事からあり、佐佐木信綱の歌「願わくは われ春風に 身をなして 憂ある人の 門をとははや」の碑のことに触れられ、知事はこの歌が大変好きで感銘を受けたことを聞かせていただきました。
熱海市にある淩寒荘は、国文学者で特に「万葉集」の研究者として優れた業績を残した佐佐木信綱の旧宅です。
信綱は病後の静養の地として、昭和19年に温暖な熱海に居を構え晩年を過ごしました。
建物の内部には入れませんが、庭園には「万葉集」に歌われた草木が数多く植えられ、信綱の詠んだ歌の説明板が配置されています。
佐佐木信綱は、明治5年三重県で生まれ、13歳で東京帝国大学文科大学古典科に入学、 17歳で卒業し、以後、国文学者・歌人として活躍しました。
病気療養と著作のため、昭和19年に熱海の西山町にある知人の別荘に転居し、以後昭和38年に亡くなるまで当地で暮らしました。
国文学者としては、東京帝国大学の講師をつとめ「校本万葉集」「日本歌学史」等の多くの著作を残し、第1回文化勲章を受章しています。
また、歌人としても万葉集の研究などに多くの業績を残し、歌集「おもひ草」「新月」「山と水と」等があります。
この凌寒荘玄関脇の銘版には、信綱の処女歌集である「おもい草」所収の一首(上記の歌)が刻まれています。
来年1月20日は伊豆地域6市6町協議会があることから熱海に来られる予定で、熱海市からも要望が来ているということでしたが、そのことも重ねて知事来熱のお願いをさせていただきました。
平成23年12月静岡県議会定例会(橋本一実質問)※振り込め詐欺防止についての質問答弁内容文書は後日ご報告いたします。