9月15日熱海市議会がニュースとなっています。
https://youtu.be/c3py9d9sx1k盛り土問題めぐる百条委員会設置の動議は否決(静岡朝日テレビ)
https://youtu.be/1yeXTHlSuyo熱海市 盛り土の調査データを県と共有せず 市議会で明らかに(静岡県)(静岡放送(SBS)
熱海市議会 盛り土原因究明の「百条委員会設置」否決 傍聴席からため息 | 熱海ネット新聞 (atamii.jp)
百条委員会 動議提出
動議に対する説明後、竹部隆議員、米山英夫議員、田中秀宝議員が質疑に立ち、その中で、竹部議員は、「今回の災害にあたり、市当局から10月中旬を目途に議会に対し、情報提供及び説明がなされる予定であると聞いております。そうであるならば先ず当局の説明を聞いてから、どの事務や手続きについて疑義があるのか、また、どのような証人や証言、記録の提出を求める必要があるのかを見定めてから調査権を行使しても何ら遅くないと思います。議会が調査の目的が曖昧なままの状態で特別委員会を設置しても望む様な結果が得られなければ折角の特別委員会の設置の意味がない」と述べた。
これに、対し、
【橋本】私は、「今日までの行政当局の対応を見て、10月中旬を目途として情報を出し説明するとの話はあっても、その中身も不明、さらに県は1月になって報告を出すとも報道されており、この様な状態では請願の趣旨からも動議のような特別委員会を早く設置する必要があると考えます。」と答えた。
討論に入ると、杉山利勝議員が反対討論を行い、「令和3年9月定例会は、本来であれば一般会計及び公営企業会計の決算を審議する大変重要な定例会です。しかしながら、7月3日に発生した伊豆山土石流災害で、本市が過去に経験したことのない甚大な災害であり、何をおいても最優先で対応しなければならない案件となりました。新型コロナウイルス感染症のデルタ株が猛威を振るう中で非常事態宣言の延長なども発出されるなど、全国のどこの自治体も今はコロナ対応に追われています。それに加えて経験したことのない甚大な災害が発生したことで、本市のような小規模な自治体の職員は通常業務もこなしながら、土石流災害、コロナ対応にあたらなければならなくなりました。通常業務は遅れても被災された皆様への対応を最優先に考えていきたい。一般会計、公営企業会計の決算を11月定例会に先送りした背景には、議会として被災者優先への配慮があったはずです。同様の対応は熊本県を中心とした令和2年7月豪雨でもとられたと伺っております。動議にある特別委員会や100条委員会の設置は、土石流の原因究明が重要なことは言うまでもありませんが、被災された地域の皆様への対応が優先されなくてはならないはずで、議会はそれに対して協力するべきと考えます。多くの人命が失われた原因究明はもちろん大切です。しかしながら10月15日以降に予定されている全員協議会でこの件に関して、県と市が過去の対応に対してどのように説明されるのか、この対応を見た後でも決して遅くはないと考えますし、先の議会運営委員会でもその様に決したはずです。今は被災者が1日も早く次のステップに移れることに熱海市は集中すべきと考え市民クラブが提出された動議には、熱海正風会は反対致します。」と反対討論を行い。
次に山田治雄議員が賛成討論をおこない、「只今動議として提案されました地方自治法第100条に基づく「伊豆山地内土石流災の原因究明特別委員会の設置」を求める動議は、極めて適正、的確なものと解し、賛成するものであり、その理由を述べます。
申し上げるまでもなく、今度の伊豆山地内の土石流は、私が成人となりました昭和22年以降、熱海市内での大災害で、しかも、現在26名の方々の生命を奪い、まだお一人が不明の状態であります。
この事について、多くの市民からも、なんで土石流が起こったのですか。安全な場所であったはず。との疑問と本日関係者より、当市議会に出されておりました「伊豆山土石流に関する請願」の請願事項で市議会に求められた「土石流の発生原因及び事実の徹底究明とその全ての公開」が、全議員の賛成により可決成立しました。
このことは、熱海市議会として極めて重く受け止めなければならない事です。
すなわち、市当局も原因不明の責を負うと同時に車の車輪として市議会もその責を果たさなければならず、その事を行うには、今日迄の行政当局の為して来た極めて閉鎖的状況を思う時、法で許された議会の調査権による以外にないと解しました。
私は、今回の土石流発生により、こんなにも多くの生命が奪われ更に家屋・家財を失った被災者の多き事について、議員として、常に市民の安全・安心のため活動してゆくと訴えて来ました。これは、同僚議員も同じように訴えておられます。一体私たちの訴えは何んであったのかの深い反省立つと、この土石流の原因究明は、市議会に課せられた大きな責務であると心に刻み、同両議員の皆様にも改めて共に市民の安全・安心な街として言うことではありませんかと、この動議にご賛同賜りますよう心から訴え賛成討論と致します。」と賛成討論を行った。
この後、米山議員の反対討論後、起立による採決が行われ、賛成3名、反対11名で大変残念ながら私の提出した動議は否決されました。