東日本大震災の影響による経済的被害に対応するため、県は県制度融資の経済変動対策貸付に新たに「緊急経済対策」を設定し、追加金融支援を行う。取扱期間は4月1日から9月30日まで。県東部の計画停電などで資金繰りの悪化が懸念される伊豆地域の宿泊業や、中小企業に対して資金繰りを支援する。
売り上げが減少している中小企業などを対象にした経済変動対策貸付の融資限度額5千万円を、信用保証協会の無担保保証枠と同額の8千万円まで拡大する。
既に5千万円まで借り入れている事業者は3千万円の借り増しが可能。未借入者は8千万円まで新規借り入れができる。融資枠は100億円。2011年度の経済変動対策貸付枠1千億円を活用する。
また、県信用保証協会は1千万円の無担保保証枠(県災害対策資金「プラス1000」)を国の理解を得て独自に追加する。これまでも中小企業災害対策の独自措置として無担保枠8千万円に500万円の上乗せを行っていて、合わせて最大9500万円の保証枠となる。
経済的支援をめぐっては、県は22日から中小企業災害対策資金を発動し、震災で直接、間接被害を受けた県内企業に緊急金融支援を行っている。今回は、計画停電や行楽の自粛ムードの影響を受けている伊豆地区の商工団体や中小企業、宿泊業界が資金繰りの悪化を懸念し、県に無担保の県制度融資を求めていたのに対応した。(報道より抜粋)
県 中小企業向け制度融資のご紹介
http://www.pref.shizuoka.jp/sangyou/sa-540/seido/index.html