皆様、新年明けましておめでとうございます。
はじめに、旧年中は多くの皆様よりご指導ご助言賜り、心から御礼を申し上げます。
さて昨年を振り返りますと、1月は例年の如く厳粛な熱海消防出初式が挙行され、熱海の早春の訪れを感じる熱海梅園梅まつりが始まり穏やかな年の初めを迎えました。
しかしながら2月にダイヤモンドプリンセス号から新型コロナウイルス感染症の集団感染が発生し、その後瞬く間に国内へ感染が広がり、「緊急事態宣言」が発出されました。これを受け本市でも宿泊・観光施設、飲食店に対する休業要請が出され一気に緊張感が高まりました。
さらに7月には世界の注目を浴び、多くの国民が待ち望んだ「東京オリンピック・パラリンピック」開催により景気回復にも期待を寄せた年ではありましたが、この感染症の影響により、延期を余儀なくされ、関連した多くのイベントが中止となり私たち生活にも深刻な影響を与える結果となってしまいました。
このような状況の中、全国では大型連休の人の移動をくい止め、人との接触を減らす取り組みが実施され、本市においても、市主催イベントを中止し、新型コロナウイルス感染拡大防止対策の紹介等を、ホームページ、広報あたみ、同報無線、メールマガジン等、あらゆる手段を用いて市民の皆様に的確な情報を周知すると共に、市内中小企業、個人事業者への支援策として税負担軽減、免除等、数多くの施策を打ち出して参りました。
また、市議会としましては4月に全員協議会を開催し、市から説明された感染症対策については1日も早く予算を執行するため臨時議会を開催せずに専決処分とする申入れを行い、5月には、経済支援対策として休業協力金(県及び市)の対象外の事業者に事業継続のための支援金を市議会の総意にて市長に要望し、速やかな実施に至ったところであります。
加えて、市内海水浴場の安全面に十分配慮した開設や、海上花火大会の時短開催、芸妓伝統文化継承事業補助、感染予防対策費助成金、市民向け宿泊プランクーポン券発行等々も実施をして参りましたが、更なる市の施策が求められております。
私は今日まで、様々な情報を注視しつつでき得る限り、正確でスピーディーな対応ができるよう議会人として心掛けて参りましたが、過去に経験の無い事態に直面しその不安の中で、思うにまかせず切歯扼腕の思いでした。
本来であれば、我々議員は市民の皆様からいただいたご意見やご相談を行政につなげ問題解決にあたります。当然ながら、このコロナ禍という緊急事態において、市民の皆様から多くのご相談やご要望を賜りました。しかしながら議員各自が同様の要望案件を各部署へ問い合わせることにより、行政側の増大するコロナ対策業務の遂行を妨げかねない事態に配慮し、市議会は各議員の要望案件を集約し行政へつなげることで、通常業務と同時にコロナ対策に専念できる環境づくりに努めました。
ここ数年、活気を取り戻しつつあった熱海の観光ではありましたが、見えないウイルスの猛威に厳しい状況が続いております。我々市議会は、市民の皆様の「安全と安心」を最優先に今後もしっかりと職務を果たして参ります。
この状況を克服するため、引き続き市民の皆様と一致団結し、新型コロナウイルス感染症の予防と拡大防止対策に取り組んで参りますので、ご理解とご協力を賜りますようお願い申し上げます。
結びに、今年一年の市民の皆様のご健康とご多幸を心から願い、新年のご挨拶と致します。