特別養護老人ホームの待機者の解消策について
- 2月定例会の同僚議員の求めに対して
- 具体的な解消策は
(橋本一実登壇質問)
まず、この特別養護老人ホームの待機者の解消についての質問につきましては、本年2月定例会におきまして、同僚議員が全く同じ要旨の質問をされております。しかし、私が今までの活動を通して、この待機者の問題は切迫した市民の声として、入所ができずまったく目処の立たない状態であり、早急な対応が必要と感じておりますので、私からも改めて伺います。
2月定例会での同僚議員の質問に対し、坂本健康福祉部長から平成30年1月1日現在県発表の待機者102名について、「必要性が高いと判断される方が22名となっておりますが、この中には医療機関への入院や他の施設に入所している方なども入っております。また、他市、町では空室がある、そういった特養も見受けられる中、将来的な人口推計などから、今回の介護保険事業計画の中に特養の建設は盛り込んでおりません。しかしながら、支えている家族の負担が大きいことも確かでございます。現在市民がともに支え合い、誰もが心身の状態にかかわらず、施設ではなく在宅で安心して生活し続けることができるよう熱海版地域包括ケアシステムの構築を目指しておりますので、御理解いただきたいと考えております。」と答弁され、議員の再質問として、「特養に入所が必要だと思われる方が22人とのことですが、具体的に市はいつ、どういう形で確認されたのですか。」というと問いに対して部長は、「県のほうの調査で確認してございます。」という答弁に「何で市はそういうことを確認しないのですか。」との再質問に部長は、「基本的には、複数の施設を御希望されていたり、熱海市内の施設に限らず市外の施設に御希望されていたりするような状況がございますので、広域的な調査になります。」と答弁されました。議員から、当局からの資料が30年1月の静岡県発表の数字であり、1年以上も前の数字であるので、(一部中略致します)これをもって確認というより、よくわかりませんけれども、市が、市民のことですから、積極的に確認作業をやってください。それがなければ実際上いろんなことができないでしょう。求めておきます。と、確認作業を求められましたが、この求めに対し、市は調査はされたのでしょうか。また、何か解消策を検討されたのかを伺います。
<坂本健康福祉部長答弁>
私からは、特別養護老人ホームの待機者解消策についてのご質問にご答弁致します。まず初めに、本年2月議会に要求された特別養護老人ホームの待機者についての調査でありますが、待機者につきましては各施設で管理しており、個人情報の問題があること、また、市外の施設に入所申し込みをしている方がいるなど、全体を把握することが難しい点があり、調査は実施しておりません。次に解消策の検討についてであります。第7期介護保険事業計画策定時に、今後の将来人口、高齢者人口、認定者数やサービス供給量などを推計し、特別養護老人ホーム等への待機者についても勘案しながら策定を致しました。その中で、今期計画中は、大規模な施設整備を行わないこととし、小規模多機能型居宅介護事業所などの地域密着型サービス事業所を整備し、地域包括ケアシステムの構築に努め、高齢者が住み慣れた地域でいつまでも生活していくことができるよう、体制を整えていくことといたしました。
(橋本一実再質問)
現状その待機者についてはどう対応していくのか。
<坂本健康福祉部長答弁>
待機者の中には緊急度の高い方もいらっしゃるわけですが、そういう方については介護サービスには色々な種類がございます。そういったことから現在受けている介護サービス、これの見直しをすることで在宅サービスの継続することができる方、それから特別養護老人ホーム以外の施設入所など他の選択肢もあるのではないかと考えております。いずれにいたしましても早めに市役所の窓口、または、担当するケアマネージャー、高齢者相談センターなどへご相談をいただくことと介護保険についてまだまだ市民の方々に周知もしきれていない部分もあることは確かでございますので更なる介護保険制度の周知に努めて参りたいと思います。