秋の風物詩でもある湯汲道中パレードの1枚です。
湯前神社例大祭が9月30日10月1日の両日開催され、江戸に熱海温泉を運んでいた湯汲道中を再現したパレードが行われました。
徳川家康公が関ヶ原の戦い前後に熱海に湯治に来て以来、熱海は徳川将軍家との関係が深まり、4代将軍家綱の時から江戸城へ熱海・大湯の温泉を献上することになったといわれております。その際、27軒の温泉宿主人が、紋付袴の正装で見送り、武士の護衛の下に「御本丸御用」の旗をたて、江戸城へ運び、その後、船輸送に代わったということですが、最も盛んだった8代将軍吉宗の時代には9年間に3640樽を献湯したと伝えられています。熱海はこの温泉の恩恵を受けて大きく成長したことは言うまでもありません。