平成26年10月28日から30日の2泊3日で静岡県議会の厚生委員会の県外視察について、まだご報告できていない視察箇所がありますのでここでご報告致します。
視察2日目に北海道北広島市において、閉校した小学校の利活用として高齢者向けの福祉施設の取組みを視察致しました。
地域サポートセンターともにの中川浩一施設長にご挨拶いただいて、概要説明をいただきました。
続いて施設見学をさせていただきました。
Q 施設整備の費用と財源は。
A 整備費用5億4千万円。国、北海道、北広島市から1億6千万円の補助金を受け、残り3億8千万円は法人の自己負担。金融機関から20年間の融資。
Q 市との契約期間は。
A 10年間の無償貸与であり、その後は双方で協議し、さらに10年間更新としている。
Q 市から無償貸与にあたり何か条件はあるのか。当該施設管理運営選定時の方法は。
A 放課後の利活用、地域への交流スペースの活用、災害時の備蓄品庫の確保などである。提案型プロポーザル方式で決定された。(法人は、閉館したスーパー銭湯を買い取り改築後高齢者等の施設に利用する取り組みも行っている。)
Q グループホームや地域交流スペースの利用状況は。
A グループホームは現在全て入所。体育館も放課後の児童に利用され開所後3カ月間で300人利用。地域交流スペースは地域の運動クラブなどが宿泊を兼ねて利用するなどの活用がされている。(簡易宿所としての旅館業の許可も取得)会議室は1時間当たり400円の使用料を徴収。地域交流スペースについては社会福祉法人からの持ち出しでの負担となるが、地域貢献として位置づけている。
なお、会議室使用料は無料にすることも考えたが市から同様の他施設と同程度の使用料金をとるべきとの指導があった。
Q 市において閉校した小学校は2つあったが、もう1つの管理はどうなっているか。
A もう1つの小学校は市直営で貸し会議室等としている。
地域の皆様に愛され続けた学校だったこともあり、入居に関しての話題性や人気が非常に高いということや、学校がある場所は昔から安全ということもあり、私たちの地域においても人口減少や少子化による学校の統廃合時に考えることができる実例に感じました。
施設見学等、ご丁寧な対応をいただきました。ともにの中川浩一施設長はじめ職員の皆様、関係各位の皆様ありがとうございました。