6月26日の視察二日目の第1は「しずおかジョブステーション西部」です。
しずおかジョブステーションは、これまで分散して設置していた「就職相談センター・ヤングジョブステーション」、「求職者総合支援センター(東部・西部)及び「マザーズジョブステーション」を統合し、今年度県内3箇所の県民生活センター内に設置しました。
これまで世代ごとに設置されていた就労支援機関を統合することにより、幅広い求職者の特性に応じた就職相談やセミナー等をワンストップで行い、実効性の高い就職支援を実施しているということで視察を行いました。
説明は、西部県民生活センター加藤貴幸所長、しずおかジョブステーション西部田中香織センター長が務めてくださいました。
東部中部西部に各、就職サポータ―が7名づつ、担当業務は就職相談のほかにセミナーや高校訪問、イベント等を受け持つ。
運営管理員が各1名づつ、受付等の事務を担当する。
臨床心理士も各1名づつ、ハローワーク相談員が3名づつ、※中部は静岡新卒応援ハローワーク分の3名。そのほか、非常勤の外国語通訳者が西部にてポルトガル語に対応している。
説明では、これまではザザシティー浜松にあったがこの3月末に浜松総合庁舎に移転してきた。
現在、職員が10名、非常勤職員12名、委託職員10数名という体制で運営している。
そして、消費生活相談、県民相談、労働相談、就職相談といった色々な相談をお受けしており、年間で約1万件ほどの相談がある。
しずおかジョブステーションはそのうちの就職相談を担当している。県内3箇所で沼津と静岡。
経験豊富なキャリアカウンセラーと臨床心理士を配置しており、学生、若者から中高年齢者まで、そして子育て女性まであらゆる世代を対象としましてレベルやニーズに応じた就職支援をおこなっている。
1階にはマザーズジョブコーナーもある。
最近の雇用情勢は、静岡県の有効求人倍率は0.82倍、全国が0.89%で10ヶ月連続で全国平均を下回っている厳しい状況である。
しかしながら完全失業率は3.3%(6.5万人)で全国4.3%(277万人)よりも1ポイント低い状況。
県内の就職内定率は、今年度3月卒業で大学生は89.6%、高校生は4月末現在で99.2%となっている。
リーマンショック以降有効求人倍率は回復傾向にある。月別でみると静岡県については横ばいが続き前年に比べると現在は微増となっている。
完全失業率については、リーマンのあと少し悪化したが、現在はリーマンショック前の水準に近い状況に回復している。
しずおかジョブステーションは託児サービスもある。
ワンストップでのサービスは大変嬉しいところとではあるが、有効求人倍率を更に上げるための県の努力が必要であることは言うまでもない。
委員の質問では、まだ3ヶ月ですが連携の状況はどうか。追跡調査は、紹介状を持って行ってどういうカウントになるのか尋ねた。
説明では、今回初めてハローワークさんとやらせていただいているのですが、今まで1階の方でハローワークさんが検索機でみていたのですが、なかなか相談ていう意味においての意識が利用者の方に少なく、まだ十分な周知がされていない。3月4月はハローワークの検索だけではなくて相談しているという広報をさせていただいています。ハローワークさんとカウンセラーとの連携ははじめはぎくしゃくしていましたが、今はいろんな形で毎回会議等開きまして連携をうまくしています。
追跡調査は利用後3ヶ月後に電話をさせていただいています。電話をされては困るという方もいますので、登録時点で電話の許可を確認したうえで連絡を可能なところにしている。就職されていなければジョブステーションの利用を薦め、就職されていればカウントする形にしています。
追跡の結果のについては、電話に出られた方の3割くらいの方が就職されている状況ということでした。