平成23年10月9日(日)熱海起雲閣において、午後2時30分より、文学と朗読の会の「天海地」第1回お披露目朗読会が開催され、限られた時間でしたが参加させていただきました。
文学というとあまり得意ではないですが、会主の空麦秋さんからご案内を頂き、今回は第1回のお披露目朗読会ということで、どのようなものか大変興味もあり伺いました。
音楽サロンの空間にはジャズピアニストの爪生利典さんの弾くピアノの音が静かに響き、まず、サミュエル・ウルマンの『青春の詩』が読まれました。
青春とは、人生のある期間を云うにあらず、
ひとありて心の持ちかたを云へり。
その馨ぐはしき薔薇の面差し、紅の唇、
しなやかな肢体のみならず、逞しき意志の力、
豊かなる創造をなす力、炎える情熱をこそ指せり。
青春とは斯くの如き人生の泉の深い清新さを云へり。
青春とは臆する心を退ける勇気、安きにつく精神を振り捨てる冒険心を意味せり。
ときに二十歳の若者より、青春は六十歳の人にあらむ。
もとより人、齢を重ねるのみにては老ひね。
胞の理想を失ひしとき、初めて老ゆ。
歳月は皮膚に皴を増せるも、情熱を失ひしとき、心はしぼめり。
苦悩・恐怖・失望によりて気力は地を這ひ、精気のある魂も塵芥と化す。
続いて名作中の名作、小説「舞姫」森鷗外が朗読され、文学に触れたひと時を過ごすことができました。