静岡県議会議会運営委員会において平成25年9月3日から4日まで滋賀県議会及び兵庫県議会の視察を実施致しました。
9月定例議会より静岡県議会において本会議場における一問一答方式を導入することとなり、他県で既に導入している議会の視察を今回行いましたで。
ちなみに今回我が会派からは議会運営委員会の副委員長の岡本護議員と田口章議員、そして私の3名、議会運営委員会は全委員で11名で議長と副議長、それに委員外議員の1名を加え、14名で、随行の議会事務局の森田局長をはじめ4名が同行し、計18名での視察団となりました。
まずは、3日に訪問した滋賀県議会さんについてご報告いたします。
滋賀県は人口1,414千人で、議員定数は47名で女性議員が7名だそうです。ちなみに静岡県は議員定数69名。女性は3名です。
5つの常任委員会と4つの特別委員会が設置されています。
滋賀県議会の奥村議会事務局次長さんに「富士山世界文化遺産登録は私たちにとっても嬉しいニュース」と歓迎のご挨拶をいただきました。ちなみに滋賀県は人口増加県ということです。
今回、滋賀県議会の具体的な調査事項は、
1.本会議における質問方式の拡大
・一問一答方式の実施状況
2.政策提案機能の強化
・県民からの公募委員を含む議会改革検討会議の設置
・県民参画委員会(議会として委員会単位で県民と意見交換する場)の実施
3.ツイッターを利用した広報の展開
一問一答方式の実施状況については、滋賀県議会は質疑と質問は分離せず、合わせて実施し、代表質問は60分、一般質問は30分、(答弁時間を含まない)
平成18年12月定例会から議会活性化等のために導入している。
導入のメリットは、議論が県民に分かり易すいうことが最大のメリット。
課題としては、質問と答弁の合計時間が長くなる(答弁時間に制限無し)しかし、この課題は答弁は質問時間と同程度とし、簡潔な答弁を求めることと議会運営委員会で申し合わせされている。
また、執行部が答弁困難なケースがあったが、議員が事前に執行部と十分に協議する時間をとることが議会運営委員会で確認されている。
県民からの評価も議論がわかりやすいとの声があるということでした。
またテレビでの議会放映も取り組まれており、概ねの予算は3300万円ということでした。
私も何点か質問させていただきましたが、静岡県議会の議会改善検討委員会では出前県議会の議論をしたものの没になったのですが、滋賀県議会では委員会の県民参画という工夫をして実施に至っている。
またツイッターを24年9月から利用した広報の展開もされている。フォロワ―数は現在153ということでしたが、議会の特性からというかリプライには対応していない状況でした。
このツイッターを早くから導入したのは群馬県議会だそうで、現在それでも2000のフォロワ―数ということを教えていただきました。
県政というと色々情報が身近なものがあるでしょうが、議会というと比較的難しくなるのもフォロワ―数が伸びない原因かもしれません。しかし、情報公開という面では静岡県はまだ取り組んでもいませんので遅れていることにはちがいありません。
議場の視察では実際に一問一答方式の手順などをご説明いただきました。
対面演壇なので、テレビやインターネット用のカメラも設置されていました。
滋賀県議会及び議会事務局の皆様本当にありがとうございました。