好天に恵まれ、第11回熱海ふれあい産業まつりが熱海市親水公園にて開催されました。
10時からのオープニングセレモニーに出席させていただき、岩本実行委員長の開会宣言、鵜沢熱海商工会議所会頭の後、田辺熱海市副市長、梅原熱海市議会議長の後マイクを持たせていただきました。
まずは、この連休の嬉しいニュースとして富士山世界文化遺産登録の勧告の皆様へのご報告、このふれあい産業祭に関しての県の取り組みなどを短く述べさせていただきました。
県は、本県のものづくり産業が持続的に発展していくためには、地域の優れた資源を新しい視点で活用する「ものづかい」の考え方を基本に、新たな価値を生む「ものづくり」を振興し、国内外の経済環境の変化に対応しうる多極的な産業構造を構築することが重要と考えており、このような取組を進めていくために、産業振興施策の基本理念や県などの役割、施策の基本方針などを明らかにする条例、『一流のものづくり・ものづかい条例』、正式には、静岡県の地域資源の活用と新しい価値の創造によるものづくりの振興に関する条例を制定しました。
静岡県は、豊かな水や森林等の資源に恵まれ、また、東西の大都市圏の中間的な位置にあることから、人・技・物が活発に交流し、これらが融合したことによって地域独自の潜在力である「場の力」が蓄積されてきており、この「場の力」を活かして、本県には、進取の気質と報徳の精神を備えた多くの企業家が生まれ、その結果、「ものづくり」は、本県経済の発展と県民生活の向上に大きく寄与してきました。
現在、世界経済は、経済成長を続ける新興国の台頭や環境問題への対応など、新しい枠組みや価値観への転換期にあり、「ものづくり」を取り巻く状況は、大きく変わりつつあります。このような時に、本県のものづくり産業が引き続き発展していくためには、「ものづくり」に携わる人たちが、地域の優れた人・技・物等の資源を新しい視点で組み合わせて活用する「一流のものづかい」と、人々のニーズを的確に捉えた、新しい価値を持つ商品やサービスを生む「一流のものづくり」を実践していくことが重要である。「一流のものづくり」と「一流のものづかい」ができる人材が育つことにより、本県の「場の力」が持続的に高まり、産業の発展や交流人口の増加につながっていきます。
こうした認識の下に、県、ものづくり事業者、関係団体及び県民が、共に力を合わせて、ものづくり産業の発展を支えることにより、本県経済の発展及び県民の豊かな暮らしの実現に寄与するため、この条例を制定しました。
この条例は、本県の「ものづくり」の振興について、基本理念を定め、県、ものづくり事業者、関係団体及び県民の役割等を明らかにし、並びに「ものづくり」の振興に関する施策の基本方針等を定めることにより、「ものづくり」の振興に関する施策を計画的に推進することで、「一流のものづくり」及び「一流のものづかい」に積極的に取り組む気運を醸成し、もって本県経済の発展及び県民の豊かな暮らしの実現に寄与することを目的としています。
県は、基本理念にのっとり、「ものづくり」の振興に関する施策を策定し、及び実施するものとし、「ものづくり」の振興に関する施策を推進するに当たり、国、市町、関係団体等との積極的な連携に努めるとともに、ものづくり事業者と大学等の教育研究を行う機関、関係団体等との密接な連携が図られるよう努めるものとしています。また、「ものづくり」の振興に関する施策を推進するため、必要な財政上の措置を講ずるよう努めるものとすることが定められています。
地域資源の活用と新しい価値の創造によるものづくりの振興に努めていきます。