中国・北京の街を覆った有害物質による大気の汚染が深刻だ。
この大気汚染問題は、およそ6億人に影響が出ているとされ、中国の街を歩く市民は皆マスク姿だという。
特に問題となっているのが、工場からの排煙や排気ガスなどに含まれる「PM2.5」という有害物質。
直径2.5マイクロメートル以下の極めて小さい物質のため、肺などの奥にまで入りやすく、呼吸器系などに疾患を引き起こすと言われている。
そして、今、懸念されているのが、日本への影響。
中国で深刻化するこの大気汚染が日本人たちの生活にも迫ってくる可能性がある。
この問題に関し、福岡市では、この夏にも独自の大気汚染予報を始める方針を明らかにした。
また、東京都環境局では、問い合わせが殺到したため、ツイッター上に都内のPM2.5の測定値を毎日発信しはじめた。
現在は低い数値で安定していて、大気汚染の影響は見られないという。
しかし、風向きによって私たちの地域への影響も十分考えられる。
「PM2.5」という有害物質が子供たちや高齢者を襲うとしたらとんでもない事態となる。
その時点で慌てることのないように、早急に国も各自治体も手立てを打つべきだ。