熱海の今日の発展がるのも尾崎紅葉先生のおかげと言っても決して過言ではありません。1月17日、小説「金色夜叉」の名場面である、熱海海岸での貫一とお宮の最後の逢瀬が1月17日だったことにちなみ、尾崎紅葉先生を追悼する式典が行われました。
式典では、遺族を代表して出席された小野立子さんがご挨拶に立たれ「曾祖父が亡くなりもう110年が経ち、ほとんど紅葉文学を直接お読みになられた人はいなくなられた。金色夜叉のダイジェスト版はとっつきにくい、むずかしくなている昔の文学を伝えていこうとしていることに、大変ありがたいことと思っています。」と述べました。私も措辞ですが祝辞を述べさせていただきました。その後、来賓関係者等による献花が捧げられました。
式典後は、熱海芸妓連による「金色夜叉」貫一がお宮を足蹴にする名場面が寸劇で披露され、市民や観光客等来場者を楽しませてくれました。
また、同日午前中には、熱海駅近くの志ほみや旅館前で、筆塚保存会主催の「紅葉筆塚祭」が行われ、来宮神社雨宮宮司様による神事が執り行われ、終了後には、貫一・お宮鍋の振る舞いもありました。