平成24年9月2日、熱海市では平成24年度の総合防災訓練が行われました。
昨年に続き、今年も地域分散型の訓練となりました。ご参加いただきました皆様に心から敬意を表すとともに感謝申し上げたいと思います。
私は、熱海市から各地区の視察依頼のご案内をいただきましたが、17箇所すべての会場を2時間で回るのは不可能ですので、出来る限りということで、9時の泉小中学校を皮切りに、第一小学校、第二小学校、多賀中学校、網代小学校を視察いたしました。
今回、ライフラインのメイン及び救護所設置訓練のメイン会場は網代小学校、緊急支援物資輸送訓練は多賀中学校が指定されていました。
昨年の東日本大震災から1年半が経過していますが、このところの頻繁な地震や、一昨日のフィリピン東方沖での地震による津波、そして内閣府が発表した南海トラフ3連動のよる地震津波被害想定など、防災意識が更に高まっていることもあり、この訓練には昨年を上回る参加者の状況が見られました。
また、自衛隊をはじめ、地元医師会、歯科医師会、薬剤師会、看護師会、そして国県市の防災関係機関、自主防災会の皆様のご協力がありました。
画像は各会場の様子です。多賀中での熱海警察署による「あさがお作戦」の講習や網代小での医師会による災害医療の講習の様子もあります。
第二小学校では金森市議がいましたので記念にツーショット!!他の市議の皆さんも積極的に参加されていた様子でした。
内閣府が8月29日に発表した東海沖から四国沖の「南海トラフ」沿いで巨大地震が発生した場合、関東以西の30都府県で最大32万3千人が死亡するとの被害想定で、静岡県の死者は全国最多の10万9000人、県の東海地震第3次被害想定(5851人)を大幅に上回りました。
静岡県内の津波高の最大値は、下田市33メートル(沿岸部平均15メートル)、御前崎市19メートル(同13メートル)、浜松市南区16メートル(同14メートル)、静岡市駿河区13メートル(同8メートル)、沼津市10メートル(同7メートル)などとなっており、熱海市は最大5メートル(同4メートル)ということです。
これから静岡県は、現在調査中の過去の津波浸水域等の情報を整理し、第4次地震被害想定策定に向けて取組を進めていきます。
今年度の危機管理関係の予算概要は下記の通りです。
1. 大規模地震対策等総合支援事業 27億円
市や町の防災対策事業の総合的推進のための経費
※津波に関して補助上限額(2000万円)を撤廃し徹底してやる
2. 地震対策調査事業費 9300万円
静岡県第4次地震被害想定の策定に要する経費
3. 防災行政無線デジタル化推進事業 35億950万円
次期防災通信ネットワークシステムの構築に要する経費
4. 防災ヘリコプター活動事業費 1億5,960万円
防災ヘリコプター2機の運航、維持管理を行うための経費
5. 原子力発電等対策費 6億9,973万5千円
原子力防災対策の充実に要する経費
6. 災害対策本部等体制強化事業費 1億148万1千円
県災害対策本部、方面本部の執行体制の強化及び市町の初動体制の確
保支援による地域防災力の強化に要する経費
皆さん、暑いなかの訓練お疲れ様でした。このように繰り返し行う訓練は非常に大きな効果があると思います。