静岡県文化・観光部世界遺産推進課よりイコモス現地調査の実施についての連絡が20日付でありました。
富士山の世界文化遺産登録に向けた手続きで最大のヤマ場となる現地調査となることから、以前からこの調査について注目されていました。
正式に29日から、静岡、山梨両県で実施されます。
イコモス(国際記念物遺跡会議)は、ユネスコ(国連教育科学文化機関)の諮問機関であり、イコモスの調査員が8日間かけ、全25件の構成資産を回り、日本政府が提出した推薦書の記載内容を確認します。
現地調査を行うのはカナダ・イコモス国内委員会委員で建築専門のリン・ディステファノ氏。
調査日程は下記の通り
8月28日(火)山梨県入り
8月29日(水)現地調査 (旧外川家住宅、小佐野家住宅、北口本宮冨士浅間神社を予定)
8月30日(木)現地調査 (山中湖、富士山登山(吉田口登山道)を予定)
8月31日(金)現地調査 (富士山登山を予定)
9月1日(土)現地調査 (河口湖、河口浅間神社、吉田胎内樹型、船津胎内樹型、忍野八海を予定)
9月2日(日)現地調査 (冨士御室浅間神社、西湖、精進湖、本栖湖、人穴富士溝遺跡、白糸ノ滝、山宮浅間神社を予定)
9月3日(月)現地調査 (富士山本宮浅間大社、村山浅間神社、大宮・村山口登山道(現富士宮口登山道)、須山口登山道(現御殿場口登山道)を予定)
9月4日(火)現地調査 (須山浅間神社、冨士浅間神社、須走口登山道を予定)
9月5日(水)現地調査 (三保松原を予定)、静岡県離県
※詳細は今後変更になる可能性があります。
各構成資産では国、県、市町の担当者が調査員の質問に答え、資産の価値や保存管理の計画を説明する。
現地調査を踏まえてイコモスは推薦書の記載内容を検証し、必要に応じて来年1月末までに追加的な情報照会を行う。
【参考】今後のスケジュール
来年5月頃 イコモスによる評価結果の判明
来年6月 ユネスコ世界遺産委員会(於:カンボジア)イコモスの評価結果を参考に登録の可否を最終判断する。