平成24年4月20日(金)午前11時から「撥扇塚供養祭」が熱海芸妓置屋連合組合主催のもと熱海上宿町の大乗寺にて開催されました。
昨年、東日本大震災の影響で中止となり、今回私は初めてお招きをいただきましたが、平成4年から供養祭が始まり今年で21回目ということです。
撥扇塚は、熱海芸妓置屋連合組合が中心となり、熱海花柳界の始祖「故坂東美代吉師匠」の菩提寺にあたる大乗寺本堂前にて芸事に欠かすことのできない太鼓、三味線の皮、撥、糸、扇子などを供養し、感謝のための供養塔を建立している。
故坂東美代吉師匠は、熱海で弟子を取り始めたのが1877年(明治10年)、熱海の草分けの遊芸師匠として大正の初め80余才で世を去るまでの一生を熱海温泉発展のために捧げた方です。今年で92回目の法要と言うことでした。
芸妓の皆さんが、お焚きあげにて芸事で親しみ使われ続けた太鼓、三味線の皮、撥、糸、扇子など、使えなくなったものを供養するとともに始祖故坂東美代吉師匠の感謝の念を捧げました。
今日の熱海温泉発展の大きな柱である熱海芸妓の師として故坂東美代吉先生に心から感謝を申し上げるとともに、更なる熱海温泉と熱海芸妓置屋連合組合の発展を祈念いたしたいと思います。