令和7年熱海市議会6月定例会にて、私橋本一実が本会議にて質問した『伊豆山郷土資料館と市道伊豆山神社参道線の整備について』の議事録を抜粋して掲載いたします。
※熱海市議会録画配信はこちらからご覧ください。
『伊豆山郷土資料館と市道伊豆山神社参道線の整備について』は、08:00分あたりからご覧ください。
熱海市 令和 7年 6月 定例会 6月20日
13番(橋本一実君)
伊豆山郷土資料館の改修についてお聞きします。令和3年度に伊豆山地区の復興施策の一環として、伊豆山郷土資料館の改修に2,083万4,000円の予算が計上されておりました。しかしながら、同年7月の土石流災害の発生により、この事業は実施が見送られてしまいました。土石流災害発災から来月で4年になります。今なお21世帯の方々の避難生活が余儀なくされており、被災された皆様の生活環境や復旧、復興状況に対しても十分な配慮が求められ、伊豆山地域では一部イベントの再開も見られますが、依然として自粛を続けている行事もあり、完全な復興には至っておりません。
このような中で、市として令和8年度を目途に被災したインフラ整備を完了させる予定とされております。伊豆山郷土資料館の役割と必要性を考えると、資料館は地域の歴史、文化を後世に伝える重要な拠点であり、昨今は大河ドラマの影響もあって入館者数が増加傾向にあります。また、建物自体の老朽化も進んでおり、早期の対応が望まれているところであります。
そこで、災害発災後に計画されていた資料館改修事業について、令和8年度以降に再開、実施する予定はあるのかお聞きし、実施予定の場合、改修に当たっての予算措置や設計の見直し等の準備についてもお答えいただきたいと思います。続いて、市道伊豆山神社参道線の整備についてお聞きします。伊豆山神社の参道につきましては、現在整備が進められていると承知をしておりますが、現時点でどこまで工事が進捗しているのか、具体的な整備状況についてお伺いいたします。また、参道沿いの樹木について、伐採後そのままの状態となっているものや、成長により傷みが目立つ樹木も確認されております。こうした樹木に対して市としてどのような対応を検討されているか、見解をお聞かせください。
◎教育委員会事務局長(森野敦君)
私からは、伊豆山郷土資料館の改修に関する御質問に答弁いたします。
伊豆山郷土資料館の改修事業につきましては、令和3年当初予算において計上されたものの、その後に起こった伊豆山土石流災害の発生に伴い、同施設が立地する伊豆山地区に立入り制限を伴う警戒区域の設定がなされたことから、施設改修を行うことは適当ではないとの判断により事業を凍結いたしました。その後、教育委員会といたしましては、事業の再開を目指し、改修予算の獲得に努めてまいりましたが、災害現場の復旧事業を優先するという総合的な判断の中で、事業再開のめどは立っていない状況でございます。現在進められています災害復旧事業については、令和8年度末の完成を目指している中、その完成時期が伊豆山郷土資料館の改修事業の再開に対しての一つの目安となるものと考えております。改修に当たっての予算措置や設計の見直し等の準備については、令和3年度に事業を凍結して以降、昨今の資材価格の高騰もあり、改修事業費の増嵩が懸念されるところでございます。そのような中ではありますが、改修のための設計に当たっては、専門的な知見からの助言を取り入れ、来館者の満足度を高めていく必要があるものと考えております。
◎観光建設部次長(窪田純一君)
私からは、市道伊豆山神社参道線の整備についての御質問に答弁いたします。
伊豆山神社参道線につきましては、浜公園から仲道公民館までの区間において、洗い出し舗装による整備を計画しており、平成26年度より仲道公民館側から順次工事に着手しております。今年度は、浜会館から浜公園までの区間を整備する予定となっており、これにより当初計画していた全区間の工事が完了となります。参道沿いの樹木については、議員御指摘のとおり、腐食により伐採した後そのまま切り株状態になっているものや、古木が多いことも把握しております。倒木のおそれがある状態であれば伐採を行い、参道を通行する方々の安全を確保することが優先であると考えております。
◆13番(橋本一実君)
郷土資料館の関係、再質問ですけども、伊豆山地域住民の文化的な拠点として重要な役割を持っている伊豆山郷土資料館でありますので、再整備に当たっての市としての認識と今後の方向性伺いたいと思います。
◎教育委員会事務局長(森野敦君)
御指摘のとおり、伊豆山郷土資料館は、源頼朝、北条政子の逸話をはじめとする歴史的、文化的な魅力に富んだ伊豆山地区における文化的拠点であることはもとより、地域の核であり、歴史的価値も高い伊豆山神社と併せて観光面にとっても重要な位置づけであるものと認識しております。再整備に当たっては、歴史的、文化的な側面のみならず、観光的な側面にも十分に気を配りながら取り組んでまいりたいと考えます。
◆13番(橋本一実君)
参道整備。参道の雰囲気や安全性に関わる樹木の管理については放置されている印象を受ける箇所もあり、住民からは不安の声も聞かれています。このような状況に対して市としてどのように地域と連携し、計画的に管理、整備を進めていくのかお答えください。
◎観光建設部次長(窪田純一君)
参道沿いの樹木に関しては、地域住民や通行者からの連絡を受け、枝の剪定や幹の伐採を行っている状況にあります。この参道沿いの整備については、平成25年頃、伊豆山地区にお住まいの方々と伊豆山神社参道の機能改善を目的とし、景観整備について話合いの場が設けられ、現在進めている参道の歩道整備を行うこととなりました。今年度、歩道整備が完了することから、参道にある樹木の状況を確認し、地域の方々と改めて話合いの場を設け、今後どのように整備、管理を行っていくか方針を決めていきたいと考えております。
◆13番(橋本一実君)
ぜひ地域の方の意見、あと地域の方から参道についてはベンチだとか、あと防犯灯、手すりの要望等の声も聞かれています。ぜひそういったことも、町内の声、協議をして、しっかり併せて進めていただきたいと要望しておきます。
追記
伊豆山郷土資料館や伊豆山神社参道線の整備は、地域の文化や歴史を守り、未来へとつなげていく大切な取り組みです。
私自身、地域の皆様の声を大切にしながら、少しずつでも確実に前進できるよう、今後も引き続き努力を重ねてまいります。
これからも現場の声を伺いながら、伊豆山地域の復興と発展のために尽力してまいりますので、皆様のご理解とご協力をお願い申し上げます。




