2011年9月7日から9日までの2泊3日で静岡県議会観光資源活用促進特別委員会の県外視察を行いました。
今回の視察先は北海道千歳市・斜里町・網走市の観光についての取り組みと現地を視察し、取り組む施策等について状況を伺いました。
観光の視察・・というと、市議会時代にも感じたことですが、どうもまじめに視察をしても報告の時の画像等は旅行そのものと変わらず写るので(当たり前のことですが)遊んできたように取られがちです・・・というのも帰ってきて娘たちに画像を見せると『これ仕事?』と高校生の娘に冗談っぽくですが、からかわれたりしまして~『もちろん仕事だよ~』と返事してもちょっと説得力に欠ける気はしました。
しかし、もちろん委員会の名誉のためといいますか、名誉はどうでもいいのですが、今回、この静岡県議会観光資源活用促進特別委員会の委員10名と随行の文化・観光部の観光政策課長と世界遺産推進課長代理の2名及び、静岡県議会事務局の政策調査課主査の2名の計14名の視察は内容も充実していましたし、あたりまえかもしれませんが、相手方にも迷惑を掛けることにないように時間をきっちり守り、節度も各々考え、全工程予定通りにスムーズな視察を行いました。
只、観光地の魅力紹介としてパート2・3では綺麗な画像もUP致しますのでご了承ください。
と、いいわけはこのくらいで。。
初日は富士山静岡空港から千歳空港に移動、富士山静岡空港離陸後は綺麗な雪の無い裸状態の富士山の真上をまたいだ格好で空からの絶景を望むことができました。
千歳空港に到着後、まず初めは、平成23年4月一般社団法人に移行した千歳観光連盟を視察しました。
千歳観光連盟は一般旅行者・旅行エージェント・マスメディア各社へ向けた地域情報の発信と観光客誘致宣伝活動を展開するとともに、酪農業体験やアウトドア体験、工場・施設見学等、千歳エリアの豊富な体験メニューを活かした国内外からの教育旅行の誘致を進めており、また、新千歳空港を活用した観光振興にも取り組んでいます。
千歳市の人口は国勢調査によると昭和10年以降順調に増え続けており、平成17年の調査では91,437人で平成12年の調査と比べて2,520人・2.9%の増加となっている。将来人口についても千歳市第6期総合計画では平成32年の人口を9.5万人と設定していて、国立社会保障・人口問題研究所の推計を見てみますと平成47年の人口を8.8万人としています。
千歳市は人口増加に対応した都市整備、新千歳空港周辺の整備や企業誘致など様々な側面からまちづくりを進め、北海道の交通拠点・産業都市へと変貌を遂げていました。
そんな状況の中での観光面についての数値はもちろん悪くはなく、全国の観光地がリーマンショック後の日本経済の大きなダメージを受ける中で勝ち組という感じを受けました。しかし、、やはり東日本大震災の影響は大きかったということでした。
しかし、年間1500万人の乗降客数や羽田千歳間の乗降客数のギネス記録の羨ましくなるような話を観光事業部の小島部長に伺いましたが、この千歳観光連盟が社団法人時代から長年に亘る努力を重ねられてきたことは事実であり、その成果ももちろん大きく評価されています。一般社団法人化してから補助金がなくなる状況下において経費節減等を進め、画像のような元旦のみ休業で残りの364日は午前10時~午後8時まで営業している千歳駅前観光案内所を運営しています。ちなみに2交替制だそうです。
また、国内28路線・国外10(8)路線を持つ千歳空港、「空路で結ばれた地域は隣町」という考えのもと、地縁会交流など人的・物的交流を深め、観光客誘致宣伝活動にも力を入れています。そして、千歳・支笏湖氷濤祭り・インディアン水車祭りなど、市内で行われる各種観光振興イベントへの企画ならびに人的支援を行っています。その他にも空港出迎えサービスなど、ガイドまではいらないが乗り換え等がわからない旅行者などのニーズに対応し、きめ細かなサービスをおこなっていました。
千歳は交通と物流アクセスがいいことと水がきれいということで、エプソン、キリンビールなどの大手企業もあること、またインバウンドも台湾からのお客様が70%もあり大切な交流を大事に続けているということでした。また千歳は「千歳(せんさい)」ということで縁起が良く、ハネムーンの企画も積極的に今後は取り組む予定ということも伺いました。
現在の会員数は350会員ということでした。
つづく・・・