平成23年8月22日・23日の両日、民主党・ふじのくに県議団で視察研修を行いました。
私は今回、22日には地元会合等の予定が入っていたため23日のみ参加いたしました。
23日はJR熱海駅を朝7時17分発の新幹線で掛川駅で天竜浜名湖鉄道に乗り換え、いこいの広場駅で下車し約10分ほど歩いてはじめの視察場所に到着いたしました。
さて、今日はまず初めに掛川市にある「静岡県総合教育センターあすなろ」を視察いたしました。
県の施設だけあって大変外観なども立派な施設ですが、県内の教職員の皆様の研修施設として、また、県民の皆様の生涯学習の拠点として情報の提供や、電話や窓口での生涯学習相談に応じています。また、教育専門図書館も設置され充実した資料を備えています。講堂、研修室、体育館、テニスコート、プラネタリウム室などの施設の有料貸出も行っているということです。
説明等をこの総合教育センターの三ツ谷所長ほか職員の皆様から伺いましたが、宿泊施設は利用率が平成22年度で14.4%ということであり、他の施設は一般開放されてる部分もありましたが、宿泊施設においては教職員の方以外は使われていないことについては考えなくてはならない部分ではないかと思いました。また、この施設の職員数や維持管理費なども今後注視していく必要を感じた次第です。
今回、この施設の駐車場として今まで活用されていた土地の一部を県が進めている「家・庭一体の住まいづくり」のモデル住宅予定地となったことから現場の視察も行いました。
次の視察場所は静岡空港及びティーガーデンシティ構想石雲院展望台予定地で、静岡空港では富士山静岡空港株式会社の吉岡徹郎社長と中野治夫取締役、小杉和弘取締役にご説明いただきました。
この富士山静岡空港株式会社は静岡空港ターミナルビルの賃貸及び管理運営や空港内の駐車場管理運営などの県からの受託業務、また空港内の免税売店及びガソリンスタンドの直営事業などを手掛けています。
吉岡徹郎社長の説明では、株主には本来入っていなかった牧之原市が200万円を出資しているので3セクといわれるかもしれないが、その他は民間で株主は14名、現状は400万から9000万円だが、当初1億円づつ出資することになっていて民間企業だと思っているということでした。現在の従業員数は26名。
資料によると平成15年3月に「静岡空港戦略プロジェクト会議」から、知事に対し、空港民活化の提言がなされた。
同年7月、知事から当時静岡空港建設促進協議会会長兼静岡県商工会議所連合会長であった神谷總一郎氏に、取り纏めの要請があり、同年12月、静岡県商工会議所連合会等の9団体は、空港運営会社の設にむけて、東部・中部・西部から3社を幹事社に選定。
平成16年9月、その3社の呼びかけに賛同した県内に本社のある7社が加わり10社トップによる「第1回静岡空港運営会社検討会」を開催し、運営会社に関する県の考え方の説明と意見交換が行われた。
その後第3回の検討会を経て、平成18年2月、「富士山静岡空港株式会社」設立
平成20年10月、空港の所在する静岡県牧之原市より資本参加希望が寄せられ、民間運営の考え方から一旦は拒否したが、強い希望により「民間運営を堅持するため、経営には直接関与しない」条件付で資本参加(0.2%)となった。ということで運営実態は「完全民営化」ということである。
決算状況は2期目から黒字であるということ、平成23年3月期決算は売上高1,380百万円、営業利益175百万円、経常利益157百万円、当期利益54百万円という。固定負債は2,937百万円で県借入金が主。
入館者数の推移では138万人予測でこのビルは造ったということに触れ、JALが抜けたこと、震災の影響などの説明がありました。
23年度の搭乗客数を含めた入館者数の状況は震災等の影響で3割減っていた。
北九州が100万人、神戸が270万人、静岡もこれから搭乗者を何とか伸ばしていかなければならないことが喫緊の課題である。
また空港ティーガーデンシティ構想石雲院展望台予定地も視察しました。ターミナルから約500メートルほど離れていること、冬や夏などは利用しづらいのではないのかと問題もあるようですが、県は「ふじのくに」の玄関口に相応しい魅力あふれる空港を実現するため、有識者会議等での議論を踏まえ策定した「空港ティーガーデンシティ構想」に基づき、空港利用促進策の一つとして地元等と協働して取り組みを進めていくことになっているということでした。ちなみに平成23年予算額は218,600千円(債務負担額341,0001千円)