昨日、4月15日、大村慎一静岡県副知事が熱海市を訪れました。
かねてより知事室に、東日本大震災の影響や、実際の観光地の計画停電の様子を川勝知事に是非見て欲しいと要望していましたが、今回、大村慎一副知事と県観光・文化部観光局観光振興課の植田基靖課長が来熱、熱海市役所6階の市長応接室にて斉藤熱海市長、熱海市観光経済部小松部長、観光経済部渡辺参事とともに震災後の市内経済の状況報告、今後の要望等を含めたお話をさせていただきました。
斉藤市長より熱海の現状報告があり、昨日近隣の首長さんと東京電力本社へ行ってきたことの報告と被災者の受け入れについての現状報告、県融資対策について市の約7400万円の利子補給も報告、今後は観光政策についての更なるバックアップを要請しました。
大村副知事はまず被災者受入の件で福島市と郡山に対し慎重に静岡県の受入案内を行っている。受入も2ヶ月の予定となっているが5月11日よりも延長していく方針であるということでした。また、小松観光経済部部長から、これからはメンタルヘルス・エコノミー症候群に対しての一時的な対策としての受け入れがお薦めできるのではないかという提言もありました。
大村副知事は自粛ムードを打ち破ろうとするキャンペーンを今後観光庁とともに取り組みを進めるとし、県も今後補正予算を組む考えであるという。県も義援金付きの誘客ゴーゴーキャンペーンのPRを現在行っているが、現在伊豆での状況は約185件の申し込みがあるという。県観光協会への助成金をPR費として使用しているということで、この他の観光政策の更なる拡充について要望を行った。また、雇用者の給与削減などの問題について、雇用助成金制度があることがあまり知られていないので、労働局と協議し、ハローワークで説明会を行っているが更に周知が必要であることも述べられていました。
夏の計画停電については斉藤市長から昨日東電本社の幹部から500キロワット以上の大口については総量規制を行う予定で、旅館ホテルはほとんど500キロワット以下なので問題は無いと思うということでした。また、熱海市の花火大会については4月の1回が中止になったが、他はすべて行う予定、花の舞についても今後は土日は行うこととしている。ゴールデンウィークの観光宿泊状況は5月3・4日は順調の様であるが他の日はまだまだ低調の状況で、県も色々なアイディアを出し合ってゴールデンウィークを起点に更に努力をしていくということでした。川勝知事も職員に歓送迎会の自粛はしないように呼びかけ、更に職員幹部に強制はできないがゴールデンウィークは伊豆に家族孝行に旅行に行くように勧めていたという。
私から農産物・海産物の安全面対策について大村副知事に伺うと、農産物の問題は小松菜の濡れ衣問題があり、静岡産のものではないのに静岡産を装いシンガポールに輸出していた、これは県内業者ではないので訴訟も辞さない考えでいる。韓国が事実上の輸入停止措置をとっており、風評被害もあり、この点は申し入れをすることになっている。海産物の風評被害については、なかなか難しい。安全宣言を出したいが、福島原発がおさまってこないとと様子を見ているが、今のところ個別対策となる。水質検査については現在議論していて、やっていかなくてはならないと考えているということでした。
また県は住民とお客様のための避難訓練を近く行う予定とのことでした。