橋本かずみ活動ブログ

福岡県新宮町を視察させていただきました

福岡県新宮町を視察させていただきました。

熱海市議会 明日の熱海(金森和道議員・新野陽平議員)・新政熱海(山田影照議員)・日本共産党(高井一幸議員)と共に熱海市民クラブ私橋本の5名と議会義務局から随行で多田総務室長にもご同行いただき、熊本県菊陽町と福岡県新宮町を視察して参りましたので、要旨についてご報告いたします。

訪問日は令和6年1月17日(水)~1月19日(金)

調査先は、①熊本県菊陽町(きくようまち)(訪問先:菊陽町役場)「人口増加策について」

②福岡県新宮町(しんぐうまち)(訪問場所:新宮中央浄化センター)「先進的なまちづくり都市としての魅力ある土地利用の推進」「中央市街地に位置する“新宮中央浄化センター”」の見学

 

PART 1では、初日の調査をおこなった菊陽町(きくようまち)の調査についてご報告しました。

 

PART 2 では、福岡県の新宮町です。

 

新宮町も、熱海市とほぼ同等の規模で施策推進によって人口が増えているところや浄化センターを学ばせて頂きました。

 

新宮町からは、

 

都市整備課 小金丸賢二 様

都市整備課 黒木隼人 様

下水道課 荒木和也 様

 

新宮町議会から

議長 松井和行 様

議会事務局 上野将司 様

議会事務局 小宮麻美 様

 

にお忙しい中ご対応賜りました。(ありがとうございました)

 

新宮町は160万の福岡市に隣接し18.9キロ平方メートル、熱海市の3分の1弱ですが、山があり海があり、島があり、似ている。自然豊かな町歴史も古クコンパクトな町。

浄化センターの開発前、ここ一帯は田、農地であり、平成20年代に中心市街地で約38ヘクタールの区画整理をおこない、平成22年3月にJR新宮中央駅が改駅し、それから数年開発が進んで現在に至っている。

 

平成22年の国勢調査時は人口は24,679人でしたが、現時点(令和5年12月末現在)では33,251人となっている。

昨年から新たな区画整理事業が動き出し、一つは9.1ヘクタールの事業で商業施設、住宅、計画人口は300世帯、アパートも入れて900人くらいの考え、もうひとつは32.2ヘクタールを区画整理事業として進めている。

 

新宮町には玄界灘に浮かぶ相島という離島がある。

 

Q1. まちづくり施策で特に重視している観点は?

A1. 都市計画マスタープランとの整合のとれたコンパクトシティーの形成を重視している

 

Q2. 今後更に進展していく高齢化社会に向け、都市機能や土地利用はどのように変更して行く予定か?

A2. 現在立地適正化計画を策定中であり、行政や福祉施設など高次都市機能や公共交通の充実したエリアを都市機能誘導区域として位置づける予定

 

Q3. 都市機能の維持(特に人口分布の少ない地域での機能維持)や集中化など相反する課題への対応は?

A3. 市街化調整区域にある既存集落等については、町独自のエリア設定ではなく既存集落の維持を図ることとしている(基本は緩やかに居住誘導区域内に誘導)

 

Q4. 地域格差(東西格差)はインフラ面等でどのように解消する予定か?

A4. 都市計画道路三代・的野線の整備(東部は山間部で土砂警戒区域・特別警戒区域が広がっており、居住に適しているとは言い難いため、工業や物流などの産業を中心とした土地利用での発展)

 

Q5. 人口が増加しつづけている要因の分析は?

A5. ①新宮中央駅周辺の中心市街地整備後、周辺地域も含めて地価が上昇し、今まで土地活用がなされていなかった低未利用地の活用が活発化した

②直近では開発が落ち着き、人口は微減

③町内2地区で土地区画整理事業が進められており、新たな人口の受け皿ができる

 

Q6. 人口増加に伴う社会福祉施設など(医療・介護・保育・教育など)への負担が増大したことへの対応は?

A6. 保育・教育施設が不足したため新施設整備に至った

保育園は6園から18園へ 小学校は4校から5校へ(平成28年4月開校)

 

Q7. 町の基幹産業とその産業の中長期的将来展望は?

A7. 明治時代は農業や漁業といった第1次産業が中心だったが、国道3号や九州自動車道などの道路網が整備された昭和45年頃から第2・第3次産業が急速に増え(農業・漁業は後継車不足により衰退傾向、製造業や運輸業等は交通利便性から維持されると見込まれる)

 

Q8. どのような経緯で駅前、かつ、町の中心部に浄化センターを建設することになったのか?

A8. 平成3年度に上府沖田地区を中心拠点に位置付け、平成11年度に浄化センター設置に係る合意形成。

点在する既存集落から万遍なく離れたところに建築

 

Q9. 浄化センター建設に伴う反対住民への対応は?

A9. 中心市街地を形成するにあたり、汚水処理施設は必須であり、前述のとおり合意形成のもとで建設に至っているので、建設時には取り立てて反対はなかった

 

Q10. 浄化センターを中心市街地に建設し、環境共生の核として位置付けたことも人口増加の要因と考えているか?

A10.  浄化センターを中心市街地に建設したことが、直接人口増加の要因とは考えていないが、駅前の骨格となる部分に芝生公園を整備したことは景観や子育て環境などのイメージアップになっていると考える。

 

Q11. 地下式の浄化センターにより、芝生広場という上部空間が発生しているが、それが隔たりとなり東西南北の市街地間の阻害となっているか?

A11. 交流の阻害発生は無いと考えている。芝生広場があることで様々なイベント等の開催ができており、市街地間交流の要と言える。また、同センター内を地域交流室として一般に貸出しをおこなっており、地域活動が行われている。

 

Q12. 芝生広場の上物として建造物設置などの計画は?

A12. 構造上の問題から建造物の設置は検討していない。

しかし、流入量の増加に対応するための反応槽(処理池)を4池から6池に増設予定。

 

新宮町の皆様には、大変お忙しい中、「先進的なまちづくり都市としての魅力ある土地利用の推進」について、種々ご指導を賜り心より御礼申しあげます。

持続可能なまちづくりを進める上で「魅力ある土地利用の推進」は喫緊の重要課題であることを再認識いたしました。

本日、ご教示いただきましたことを、今後のわたしたち熱海市における施策推進の参考にさせていただきたいと思います。

本日は誠にありがとうございました。

橋本かずみプロフィール

橋本一実(はしもと・かずみ)
1964年(昭和39年)10月20日生まれ、58歳
家族:母、妻、1男2女
住所:静岡県熱海市清水町5-17
●静岡県立熱海高校卒業(1982年度卒)
●株式会社東海プランニング代表
●熱海市交通指導員(2002年~)
●熱海市バドミントン協会会長(2008年~)
●熱海高校同窓会みどり会会長(2017年~)
●熱海ワイズメンズクラブ会員(1998年~)
●熱海コンパニオン協会会長(2018年~)
●熱海コミカレねっとわーく会長(2020年~)
【公職・政治歴】
●2002年9月:熱海市議会議員初当選
●2003年4月:熱海市議会議員再選
●2007年4月:熱海市議会議員3選
●2010年10月:静岡県議会議員初当選
●2011年4月:静岡県議会議員再選
●2014年5月:静岡県議会厚生委員長
●2015年6月:衆議院議員秘書
●2019年4月:熱海市議会議員4選
●2020年6月:熱海市議会第83代副議長

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