令和3年9月定例会は、伊豆山地区土砂災害からの復旧を優先し会期を一日のみに短縮しての開催となり、午前9時30分開会致しました。
本会議に先立ち、冒頭、土砂災害でお亡くなりになった26名の犠牲者に対し1分間の黙祷を捧げました。
続いて、齊藤栄市長から、今定例会に提出された案件の提案理由が述べられ、避難所の運営や災害廃棄物処理の経費を盛り込んだ一般会計の総額で12億円余の今年度補正予算案など14案件の審議に入りました。
その後、請願第1号、8月13日に受理された、「伊豆山土石流災害に関する請願」の採択が行われ、全会一致で採択されました。
その直後、私から議長に「動議」の発言を求め許可されたので、
地方自治法第100条に基づく「伊豆山地内土石流の原因究明特別委員会の設置」を求める動議提出について自席から発言を致しました。
【橋本】
議長、この際、伊豆山地内土石流の原因究明の調査に関する動議を提出致します。
議長及び監査委員を除く13人も委員をもって構成する伊豆山地内土石流の原因究明調査特別委員会を設置し、かつ本特別委員会に対し地方自治法第100条の規定により、次の事項について調査されんことを望みます。
すなわち、
第1として、熱海市が静岡県土採取等規制条例等に基づく、盛土工事の届け出を受付け、受理をしたことに係る事項
第2として、熱海市側が盛土工事に関し、指示・指導を行ってきた事項
第3として、熱海市が盛土工事後、この盛り土に係ってきた事項
第4として、土砂災害警戒区域の指定に関する事項
について調査を完全にするために、地方自治法第100条第1項の規定により選挙人その他関係人の出頭及び証言並びに記録の提出を請求する権限並びに同条第10項の規定により団体等に照会し、又は記録の送付を求める権限を本特別委員会に委任することであります。
なお、本特別委員会は、この調査が終了するまで閉会中であっても調査できるとともに、調査の経費については本年度20万円以内とするところであります。
以上で動議の説明を終わります。
この説明後、議長席の越村修議長に動議の書面を提出致しました。
この動議提出に際し、議長から本動議の賛成が求められ、私と山田治雄議員、小坂幸枝議員が起立し賛成の意を表しました。(動議は提出者に加え賛成者が1名以上で動議は議案として成立します)この後、動議は日程に追加し議題として全会一致で可決されました。
その後、休憩を挟み、本会議再開後、私からこの「伊豆山地内土石流の原因究明特別委員会の設置」を求める動議に対する提案理由の説明を行いました。
【橋本】動議に対する説明
現在、当市内の最大の課題は、伊豆山地内で発生した土石流に係る諸課題で、この事に関し、関係者より、8月13日「伊豆山土石流災害に関する請願」が、同僚議員2名の紹介議員として署名捺印した請願書が提出され、8月24日開催の議会運営委員会に於いて全会一致で議題とする事が決められました。この事は、当市議会に於いても、この請願に正面から取組む姿勢を表明されたものと理解致しました。
この請願事項の内容は、行政当局に係る事と議会に係る事から成っており、その主要事項は、土石流の発生原因の徹底解明と関係する諸事項の公開であります。
これらの事について、私共は、議員として行政当局に問い合わせや資料請求を致しましたが、主要な部分は理由を示さず無回答であります。この様な事は、市民から選ばれた議員の正当な活動を妨げ、ひいては議会の正常な運営にも支障が及ぶのではと思うと同時に、市民の議会に対する不信感が生ずるおそれがあるのではと考え、この状況を改善するには、法に許された議会の名による調査をし、請願者と市民の期待に応える活動が必要と確信し、熱海市議会規則第13条の規定に基づき、地方自治法第100条の特別委員会「伊豆山地内土石流の原因究明等を行う為の特別委員会」の設置を求める動議を提案致しますのでご了承下さい。
つづく