10月4日・5日熱海市では湯前神社秋季例大祭が開催され、4日は湯汲み道中パレードと連合神輿渡御が実施されました。
大型の台風が近づき、心配される中での初日の開催となりましたが、JR熱海駅前で開催された湯汲み道中パレード前の神事では天候にも恵まれ、多くの参列者と観光のお客様にも神事等の光景をご覧いただくことができました。
熱海温泉の由来については、西暦491年、熱海の海底から熱湯が湧き出して、多くの魚介類が死んだという伝承が残されています。
749年、箱根権現の万巻上人が、海中に湧く温泉で魚が死ぬのを哀れみ、薬師如来に祈祷し、泉脈を現在の大湯間欠泉の地に移し守護神の杜(湯前神社)をつくり、一般の人々が温泉の恩恵に浴することが出来るようにしたことが、熱海温泉の由来といわれています。
また、湯汲み道中については、江戸時代、熱海温泉には多くの大名が湯治に訪れました。大名や旗本の宿泊施設(本陣)であった今井家の宿帳には、幕末にかけての200年間で、全国の城主65人が来湯した記録が残っています。四代将軍徳川家綱の時代(1667年)に大湯の温泉を檜の湯樽に汲み、それを頑強な男数人が担ぎ、武士の警護の下「御本丸御用」の朱色の日の丸旗をたてて、昼夜兼行で15時間走り、江戸城へ献上されたのが「湯汲み道中」の始まりといわれています。(熱海市ホームページより)
当時を思い浮かべて、道中奉行に扮し、献上湯を運ぶことをお守りするのが私たちの本来の使命なのです。
今も、この奉行の様に温泉を守ることこそが、私たちの重要な使命であり、それが熱海の観光を守ることに繋がるものだと考えています。
夜は、連合神輿渡御が盛大に開催されました。
関係者の皆様には、事故無く、ケガも無く、無事に宮入りができましたことに心から御礼を申し上げます。