前線と暖かく湿った空気の影響で東日本を中心に大気の状態が不安定ということです。
今後、北陸・東海中心に大雨の可能性があり、土砂災害、浸水、川の増水に警戒が必要です。
広島市の大規模土砂災害は、依然、2人が行方不明で、今も懸命の捜索活動が続いています。
政府は、広島市の土砂災害と、これを含む台風11号、12号などの豪雨による農業被害を「激甚災害」に指定することを決めたようで報道されていました。
行方不明の方の捜索が一刻も進む様、また、地域の1日も早い復興を願ってやみません。
さて、画像は、熱海市内での地すべり、土砂災害箇所の現場視察の画像です。
熱海市でも急傾斜地は多く、広島市での災害を教訓にこのような市内での土砂災害対策ついてもできるだけ速やかに進めていかなければなりません。
土砂災害の要因は、地形、地質、助長要因があり、この助長要因については降雨(単体堆積重量の増加、土の強度の低下、水みち)と洪水(浮力)、地震(荷重の増大)があります。
現在ハード対策の急傾斜地崩壊対策事業、砂防事業、地すべり等防止事業が進められています。
また、ソフト対策として、土砂法(土砂災害警戒区域等における土砂災害防止対策の推進に関する法律)、土砂災害防止月間(6月)、危険個所表示板の対策が進められています。
緊急時の発報については、土砂災害警戒情報(気象台と都道府県の共同発表)、避難勧告・避難指示(市町村長:災害対策基本法第60条)、特別警報(気象庁:気象業務法第13条の2)
そのほか、土砂災害防止法の警戒区域の指定パンフレットなどが配布されています。
次回は静岡県の土砂災害危険箇所数や熱海土木事務所管内の土砂災害危険箇所数等についてご報告致します。(つづく)