新年明けましておめでとうございます。
本年も宜しくお願い申し上げます。
昨年は、我が国の信仰の対象・芸術の源泉である富士山が念願叶い世界遺産に登録された記念すべき年でした。しかし、世界遺産登録はゴールではなく、次世代に継承していくスタート地点です。今後は登録後の保護保全の取り組みに対する県民の理解を深めていく周知活動を進めて参ります。
そして、昨年は東日本大震災以降の防災対策について大きな変革の年でもありました。
私達の静岡県は安心安全な防災先進県として、今まで努力を積み重ねて参りました。しかしながら、東日本大震災の想定外の大きな地震と津波、そして甚大な被害を目の当たりにし、その教訓を活かした防災・減災対策の調査と協議が進められ、第4次地震被害想定の公表となりました。
昨年6月に第4次地震被害想定の第1次報告があり、震度分布や津波浸水域、液状化などの自然現象と人的・物的被害の公表がされ、11月にはライフラインや交通施設、経済被害等を想定した第2次報告が公表され、その対策である「津波・地震アクションプログラム2013」がスタートし、地震・津波に強い県土づくりが本格的にスタート致しました。
『守る』は、私のまず一番初めに掲げている「公約」でもあります。大きな財源も必要となり、あらゆる手段を講じてこの難局を乗り越え、ハードとソフト面の充実を図って参りたいと思います。
さて、東京オリンピック・パラリンピック開催まで6年となりました。
このオリンピックは静岡県と熱海市にとっても大きなメリットが想定されます。
本県の海外での知名度はまだまだ低く、東京オリンピック・パラリンピックは「ふじのくに静岡県」・「国際観光文化都市熱海」の名を高める絶好の機会でもあります。より、積極的な誘客対策と受け入れ態勢の整備も欠かせないものと考えています。
静岡県は、観光交流人口拡大のために官民一体の受入体制が重要としたうえで、東京からのアクセスの利便性の利便性を活かし、世界標準の観光資源や豊かな温泉、多彩で豊富な食などを組み合わせた魅力的な観戦ツアー・応援ツアーを造成に取り組みます。また、外国人に対応できる観光案内所や交通機関などの情報発信を多言語ホームページで提供するとともに母国語で情報収集できるWi-Fiの利用可能エリアの拡大などにも取り組みます。
安心・安全で魅力溢れる静岡県として、新年を迎え、改めて、防災や観光面の充実、そしてそれだけではなく、教育環境の充実、効果的な経済対策の実施と新たな雇用の創造、健康福祉の充実など、その実現と活性化に努め、私も微力ですが全力を傾注して参ります。
今年も2月11日には東駿河湾環状道路(三島塚原ICから函南塚本IC)が開通する予定で伊豆半島や熱海市にとっても嬉しいニュースです。さらに皆様にとって多くの良いニュースが増えますように基本に立ち返り『守る・変える・全力』で邁進しで参ります。
今後ともなお一層のご指導・ご支援をお願い致します。
皆様の御多幸を心より御祈念申し上げ、新年のご挨拶と致します。