平成25年9月11日(水)静岡県立熱海高等学校2階会議室にて「さくらの名所散策路意見交換会」が開催されました。
開会にあたり熱海市役所観光建設部の長津次長から「多くの方にご参加いただき、一番初めなので忌憚の無い意見を」と挨拶があり、続いて参加者の自己紹介がありました。
今回の参加者は、熱海高等学校の生徒の代表の5名の皆さん、梶原教頭先生と職員の方、PTAから会長と副会長、上多賀・下多賀町内会、多賀・網代観光協会、地元選出市議会議員の皆さん、設計コンサルの方、そして私。
教頭先生からは、「今日来ている3年生の生徒が入学時に通学路が完成すると聞いていた。この子たちは残念ながらそういう話を聞いただけで卒業してしまうが、この後輩たちがまた同じ苦しいことを味わうことない為にもなるべく早く着工していただきたい。」と挨拶がありました。
次に、内容の説明があり、
全長695メートル、施工済区間342メートル出来ており、未施工区間353メートル。道路と植栽と照明くらいしか入っておらず、実際、本来の目的は通学路ということで、通学するのに欲しい設備を今からお聞きしたい。そのことで設計図や予算化ができる。今回は生徒さん中心にご意見をいただきたい。山側に石積みができて幅員としては20メートル、散策路幅は3メートル。この道路を買う時、本当は道路の用地だけ買いたかったが土地の所有者の都合もあってかなり大きな面積を買っている。山の上や山の下まで買っているところもあるという説明でした。
また、現況の整備の状況の説明もあり、左側に木でできた手すりと、石積みが下にあり、3メーター幅の道路があり、ノリがあって基本的には3つの種類の桜で、あたみ桜とヒマラヤ桜、枝垂桜を入れるということでこの整備はできているということでした。
生徒からは、伊豆多賀駅から登校する場合、一度坂を下ってから急坂を昇ることで夏は汗を大量にかき学校で着替えるという状況で不衛生なところがある。
もしも海岸線を通っている場合に津波が来たら逃げ遅れる可能性も考えられる。
現在の通学路の坂のため、受験生が入学を渋る原因の一つでもあると思う。
急いで走った場合、転倒や雨天時は滑りやすく危険。
さくらの散策路のメリットは、熱海高校は災害時の避難場所となっているため津波が起きた場合に海岸沿いからの道では被害が出ると考えられ伊豆多賀駅からの道ができれば比較的容易に避難が実行できる。
通学が容易になるため受験者数の増加も考えられる。
さくらの散策路が車の通らない道となった場合、国道等の車の通る道、人の歩く道と分けることができ交通事故が減る。
呼び込みにより観光客の増加も考えられる。
観光客の増加することにより近くの民宿の宿泊客増えるのではないか。
次に生徒から散策路整備にあたり設置を希望するものは、
街頭。転落防止ネット。ベンチ。売店。ごみ箱。花壇。(花の世話生徒も協力)時計。
意見として、文化祭などで一般来場者がこの急坂のために他校に比べ少ないと感じる。散策路整備が叶えば、文化祭や他のイベント来場者も増える。
続いて生徒が作製したビデオが放映され、引き続いて教頭先生から学校としての考えが述べられました。
生徒の考えと重複するところは省きますが、
降雨時の通学路は川のように流れて危険。
通学路は昔に比べて交通量が増え危険。
暑い時には汗だくで授業に集中できない。
シャワーに入り着替えられないことで不衛生。
学校で会議をする場合、徒歩の場合は汗だくで会議にならない。会議には不向き。
津波時に現通学路が通れなくなる時、散策路を車が非常時には通過できるように整備すると安心。
まずは早く着工してもらいたい。
生徒の安全を考えて街路灯、防犯カメラの設置をお願いしたい。
さくらの散策路として、その名に負けないように多くの桜の植樹し、みごとな桜並木をつくり観光振興として熱海市の財産にしてほしい。また素晴らしい景観の通学路を通わせることは教育上意義がある。
ということでした。
生徒たちの熱い思いにしっかり答えていかなければならない。地域の防災の観点からもこの散策路の整備は急務であると思う。
この後、参加者の意見もあり、次回につづく・・