私、橋本一実は、来春4月の統一地方選の県議会議員選挙において、立候補する決意を固めました。
はじめに決意した理由・動機についてでありますが、ご案内の通り、2009年の静岡県知事選挙におきまして、私が所属いたします民主党の推薦を受けた川勝平太さんが知事に当選されました。続く、衆議員選挙において、民主党が第1党の議席を得ることができ民主党政権がスタートし、今日に至るわけです。
もとより、県議会議員の仕事というのは、市およびそのエリアの要望を汲み上げ、市単独ではできない事業、また、単独の自治体ではなく、エリアぐるみで推進していかなければならない施策について県、さらには国とのパイプ役となることが仕事だと考えております。もちろん、静岡空港を含む、県全体の課題や東海地震防災対策など、また、県税の使い道、効率的な行政運営など非常に多岐にわたるわけですが、先ほども申し上げました通り、国・県の体制が、これまでの自民党主導の体制から大きく変わり、民主党の市議会議員である私が県政へと場を移すことによって、より強固な、国・県・熱海市をつなぐパイプ役として働かせていただくことが今最も可能となる、環境が整ったと言えるわけでございます。
従いまして、本日こちらにご同席いただいております、渡辺周総務副大臣のご指導・ご協力を賜りながら、政府・党との連携を密にし、よりよい静岡県、よりよい伊豆、そして、よりよい熱海市にしていくために、全力でぶつからせていただく所存であります。
また信条ですが、もとより県議の仕事はまず「守る」こと。それは、例えば、経済を好転させて、くらしを守る、地震防災対策で、命を守る、青少年を性犯罪などから守る、親、つまり、高齢者を守る、本当に「守らなくてはならないこと」がいっぱいあります。
そして、その上で「変える」今のくらし、つまり経済状況をなんとか上向きに変えないといけないわけですので、私の信条といいますか、目標を短く表現させていただくとするなら「守る、変える、全力。」です。
なお、個別の政策案、例えば富士山の世界遺産登録の動き、これは川勝知事も今一生懸命に取り組んでいるところですけれども、もし、念願がかない登録された場合の熱海市の取り組み方ヴィジッドジャパンならぬ、ヴィジットフジ、ヴィジットシズオカとなることが予想されますので、インバウンド体制づくりはどうなのかと考えるとまだまだ不十分な部分がいっぱいあるわけです。それと、先ほどの「守る」に関してですが、宮崎県の口蹄疫の悲劇、非常に心苦しいといいますか畜産農家の方たちのダメージ、そして、宮崎県の主力産業のダメージは本当に甚大なものでありました。
これと同様に伊豆半島も例えば実際に大型の甚大な地震が起きなくても群発地震が1週間も続けばとてつもない数の宿泊キャンセルが発生してしまうわけでして、基本的な地震対策に加えて実被害だけでなく、風評被害といいますか、間接的な被害についての対策を事が起きる前に、講じておかなければなりません。これらのことはまさに県政レベルで論じられることだと思いますので、こういったことに全力で取り組んでいこうと思っています。
また、東京でなくてもシリコンバレーのような先端技術ビジネスを環境に優れた伊豆半島に新しいワークスタイルとライフスタイル観点からリゾートオフィスとしての企業誘致を進めたいと思います。首都通勤圏内でもあり、光ファイバーの専用線を敷設し、更に「自然環境と温泉が享受できる」、そんなリゾートオフィス構想に取り組みます。また、社員が市内に住居を構えたときは固定資産税の減免措置が時限措置で行われるようにできれば、熱海市の人口減少の歯止めにもつながります。スタートしたばかりの西湘バイパスの無料化や新幹線の通勤圏である地の利も活かした企業誘致は十分可能なはずです。総務省や国土交通省にも協力していただき例えばサテライトオフィスモデル地区に選定していただくことができれば、人口増加政策として、また、税収面でも大きな期待が持てます。更には首都機能分散の観点からもモデル地区構想も十分に現実的で可能であると考えます。
そして、先端技術を活用した遠隔医療については、現在、渡辺周総務副大臣が積極的な調査を行っています。北海道や岩手県で行われているITC技術は例えば産科医がいない市町で妊婦の方の通院負担軽減のため、テレビのモニターのどを利用した検診実施されています。胎児の心拍などのデータをインターネットで専門医がいる病院に転送し受診者が画面を通じて助言を受けることができる仕組みです。医師不足の本質的な対策にはまだ時間を要するわけですので、熱海市及び伊豆半島全域に対してこの問題の早急な解消・過疎地の医療問題の解決にもつながると考えます。そのための県・市・町との連携した受け皿整備の取り組みを実施していきます。