伊東市民病院は、平成25年に新築移転し、平成26年3月に熱海伊東保健医療圏で初の災害拠点病院に指定されています。
災害拠点病院は、国、県及び関係機関等と連携し、大規模災害発生時に市町のみでは対応できない広域的な医療救護活動や重症患者の広域搬送に取り組むことになっています。
今回は、災害時の医療体制の現状と課題についての調査を行いました。
ご対応いただきましたのは、伊東市民病院管理者兼病院長の荒堀憲二様、事務部長の櫻井文雄様、総務課長の小泉優一様です。
主な質疑応答
Q 医師、看護師の確保状況は。
A 自治医大関係の病院であっても医師の確保は厳しい状況である。医師が集まるのは首都圏や新幹線駅の熱海くらいまで。
しかし、新病院になって希望してくる医師が少し増えてきている。当病院と同じ地域医療振興協会が運営する東京ベイ・浦安市川医療センターから3ヶ月のローテーションで救急医が研修にきている。観光地でさまざまな症例の緊急患者が多いためである。看護師確保はさらに厳しく、有料紹介所にお願いしているが、高額な手数料がかかる。
Q 来院する患者の割合は。
A 80%が伊東市内の患者さんで、東伊豆町からが少しという状況である。伊豆今井浜病院が関連病院であるので、今後連携を図っていきたい。
Q DMATの数は。
A 研修を経てとりあえず1チーム編成した。これから増やしていきたい。
Q 災害対応の訓練で予定していることは。
A これまで災害時の訓練はほとんどやってきていない。今回マニュアルが完成したので、医師会や伊東市とも連携して、図上訓練をはじめとして実際に動けるための訓練を実施していく。
Q 災害発生時、外部からの支援の受け入れ体制はどうか。
A 8月の県総合防災訓練に参加予定であり、こういった訓練を経て受け入れ体制も整えていきたい。
その後病院内及び屋上のヘリポート等の視察を致しました。