世界保健機関(WHO)は6日、西アフリカで感染が拡大しているエボラ出血熱による死者数が932人に達したと発表しました。
今月2日~4日の3日間で45人もの方がお亡くなりになっています。感染が確認、あるいは疑われるケースは4日までに1711人に増加していると報道されています。
エボラ出血熱はエボラウイルスによる急性熱性疾患であり、ウイルス性出血熱の一疾患で、特徴は、血液や体液との接触によりヒトからヒトへ感染が拡大し、多数の死者を出します。
現在まで、コートジボアールを除けばアフリカの 中央部でのみ発生しています。
この件について、本県の静岡空港の検疫対応を健康福祉部疾病対策課に問い合わせると、
静岡空港からアフリカ直接の便はなく、また、トランジェットもないということで少々不安は和らいだところでもあります。
しかし、国際線はソウル、上海、武漢線があります。検疫につきましては所管は厚生労働省となっていますので、更に詳細を調べてもらうことにしましたが、現時点でわかったことについて記します。
静岡空港にはセントレア空港の駐在所があり検疫官が常駐しています。WHOや厚労省の見解で空港での検疫対応は変わる様ですが、例えば1種2種感染症など、エボラ熱などは特別に収容医療機関が指定されています。因みに静岡空港の場合は静岡市立病院となっていて、県内では唯一この静岡市立病院だけが指定されているということでした。
また、このような感染症の場合、発熱や発症が遅れ、検疫を通過してからわかる場合もある以上、水際での対策も限界があるとのことでしたが、国際線の海外(他国)の検疫に頼り過ぎることも問題である様にも窺えます。
エボラについての致命率の高さはアフリカの衛生面の問題、医療水準などもあり、我が国内では注意喚起は必要ですが今のところは厚労省の支持に従うということでした。
口蹄疫や各種のインフルエンザなどの懸念もあり、今後、静岡空港についての防疫面の強化を考えなくてはならないと強く感じているところです。空港の重要な役目として輸送だけでなく、このような感染被害をくい止める機能をさらに強化する必要があります。