7月18日、県内唯一の離島である熱海市初島に於いて歴史ある初木神社例大祭が開催されました。
朝10時に熱海港を出発する船に乗り、市長、議長、熱海警察署長と共に島にわたり、例大祭に参列させていただきました。
神社本殿で厳かに神事が執り行われ、原口宮司の祓い言葉奏上の中に、「鹿島踊りの奉納」という言葉が出ると、境内で鹿島踊りの奉納が始まりました。
鹿島踊りは鹿島神宮(茨城県)から始まり、事触れ(神の御宣託を触れ回ること)が起源とされています。
現在は鹿島神宮のほか、相模湾西岸や小田原西部から伊豆地方に伝わっていますが、初島に伝わる鹿島踊りが最も古い姿を伝えているといわれているそうです。
その伝統ある鹿島踊りを見させていただき、「おくだり」と呼ばれ、鹿島踊りを先頭に山車と神輿が境内を出発し、浜に於いて神事が執り行われ、午後は「おのぼり」と呼ばれ鹿島踊りを先頭に戻り始めるという儀式だそうです。
初木神社の神職を勤めてきた網代の高杉家に残されている初木神社のご神体である懸仏(かけぶつ)の制作年代から、この初木神社が創建された年代は鎌倉以前であることが推定されるているということです。
初島には色々な伝説や物語があります。黎明期、孝昭帝の御代に島に漂着した初木姫が祭られており、伊豆山の伊豆山彦とのロマンスなども有名です。
海産物などの新鮮な食べ物も私にとっては魅力的ですが、初島の歴史を紐解き、のんびりとした時間を過ごすひとときも最高です。
島民や関係者らのご協力により、この歴史と伝統ある初島初木神社をこれからもしっかりとお守りしなくてはと思います。