5月15日、静岡県議会では5月臨時会が招集され、開会されました。
この臨時会で注目されていることは、3人体制となる副知事選任案件、そして議長、副議長の辞職に伴う、選挙、その他議会人事です。
まず開会前に、新任幹部職員の紹介とご挨拶があり、その後開会致しました。
まず、議長から辞職願いが出されていたため、辞職の件を議事日程に追加し、議長退任の挨拶があり、次に議長選挙を議事日程に追加して議長選挙が行われました。
議長選挙の結果は、多家一彦議員(自民改革会議)65票 無効 3票
という結果で、続いて、副議長が辞職、議事日程に副議長選挙も追加され、副議長選挙が行われました。
副議長選挙は、伊藤育子議員(自民改革会議)が39票、岡本護議員(ふじのくに県議団)が24票、蓮池章平議員(公明党県議団)が5票で、静岡県政史上初の女性副議長が誕生となりました。
我が会派のふじのくに県議団は、「議長は第1会派、副議長は第2会派から選出すべき」であるとの従来からの考えに基づき、議長選挙は自民改革会議の候補者に、副議長は我が会派の候補者に投じました。
結果は、副議長選挙では会派20人全員プラス4票を得ましたが、過半数を占めるの自民改革会議の候補者が当選しました。
次に、常任委員会の委員及び、正副委員長の選任が諮られ、私は今までの産業委員会から厚生委員会へ移ることとなり、委員長に選任されました。
今まで、くらし環境委員会委員、総務委員会副委員長、文教警察委員会副委員長、産業委員会委員と7つの常任委員会中、4つの委員会を経験しましたが、今回5つ目の厚生委員会では委員長の重責を担うこととなりました。
厚生委員会につきましてはまた改めて詳細をご報告致します。
続いて、議会運営委員会、特別委員会の委員と正副委員長の選任が諮られました。
特別委員会では、次世代人材育成、人口減少対策の設置の動議が行われ、審議され可決されました。
次に、知事提出議案の審議に入り、一括上程後、川勝知事より提出議案の説明があり、
第121号議案は、県議会選出の監査委員の2名の交代、薮田宏行氏、林芳久仁氏の退職に伴い、その後任として、山田誠氏、前林孝一良氏の選任の同意を求めるもの。
また、第122号議案は、副知事として新たに難波喬司氏及び高秀樹氏の両氏の選任についての同意を求めるもの。
森山副知事が3月末をもって退任し、この4月から副知事が1人になる中で熟慮を重ねてきた。本年4月からスタートした総合計画「後期アクションプラン」が目指す、「県民幸福度最大化」の実現のためには、8つの重点取組を進めていく必要がある。
~中略~
3人の副知事の役割分担については、大須賀副知事が総括役割、難波氏は、防災や強靭な県土づくりに関する分野を、高氏は産業成長戦略や人口減少対策、「内陸のフロンティア」を拓く取組に関する分野などそれぞれ所管する予定。
県議会の皆さまのご理解を賜り、私と3人の副知事、そして県職員が一丸となって「県民幸福度最大化」に向けて全力を挙げて取り組んでまいる所存。と説明がありました。
難波氏は、国交省港湾局勝課長、九州地方整備局副局長、大臣官房技術参事官を経て4月から京都大学大学院客員教授。
高氏は、財務省主計局総務課長補佐、大臣官房専門調査官を経て12年9月に県企画広報部理事に就任。川勝知事の内陸のフロンティア構想の具現化に取り組んできました。13年は知事戦略局長も兼任。
第121号から第122号が常任委員会付託され、総務委員会が開催されました。
総務委員会では、他県の状況や人件費の質問があった報告が委員からありました。総人件費や退職金ですが、人件費は約500万円の増と聞き、退職金は難波氏には必要ですが、高氏は財務省からの出向ですので国に戻ることとなるためかかりません。ちなみに副知事4人は愛知県、3人は東京都、大阪府、北海道、福岡県、京都府、新潟県、奈良県という状況です。
休憩を挟み再開後、常任委員会報告が行われ、そして、討論が行われ、我が会派ふじのくに県議団からは田内浩之議員が登壇し、賛成のための討論を行いました。自民改革会議からも副知事案件に対しての賛成討論が行われ、反対討論はありませんでした。
この結果、全ての議案に対して全会一致で、同意・可決となり閉会、県政史上初となる副知事3年体制がスタート致しました。