高速道路交通警察隊中嶋隊長からの説明では、高速隊については、43年4月に現東名が一部開通を始めてから40年以上が経過し、当初は17名、パトカー3台という状況でしたが、今は管轄距離も370キロを越しており、人数も去年の3月と今年の2月に増員をしており、概ね166名という体制でパトカーも57台で19台の増車となっている。今後更に中部横断道等が整備されると管轄が増えてくることになる。
また、婦人警察官も2名現東名側に増えている。現東名の185キロから倍増した形、警察の拠点分駐隊も長泉・新静岡・浜北の3分駐隊が新たに設置された。
事故の発生状況、188件で昨年と比較するとマイナス26件、死者は0で昨年と比較するとマイナス2件、負傷者も381件のマイナス73ということになっている。物損事故も1200件あり、これはほぼ去年と同じ状況、死者が6月以降で残念ですが2件発生した。
また、新東名の落石事故についても説明があり、土嚢などの防止策についての説明がありました。
関東で起きた観光バス事故などもあり、高速隊の活動は取締ばかりではなく、観光バスに対する安全指導などの啓発活動も行っている。
新東名を18キロ逆走してしまった高齢者ドライバーの事例が説明され高齢化社会になるとこういうことが増える恐れがあるということが説明された。
現東名でも足柄サービスエリアでの20キロの逆走もあった、この事案の場合、追い越し車線を通行し、対向車がよけて大惨事にはならなかった。一歩間違えると80キロ同士の160キロの衝突事故になる恐れがあった。
また、動物も多くあり、獣道をふさいでしまったためで、現在対策をしている最中ということでした。
一般道路のように人が飛び出してくるようなことはないが、100メートルを2秒くらいできてしまうので、いかに早対応し車線規制をするか、三角コーンをいち早く設置する事を心掛けている。
続いてNEXCO中日本高速道路株式会社東京支社浜松方面サービスセンターの中曽根所長から新東名のトピックスについて説明がありました。
新東名開通により慢性的な渋滞があったが、交通量は平日で平均すると4車線で74000台走っている。実際快適に車間を空けて走れる台数は50000弱であり、このことは事故の誘発の理由でもあった。
防災の観点では、87パーセントとの3年間の可能性といわれる東海地震ですが、今の東名は海側、新東名は山側迂回路になる、強い震度を受けにくいということが言える。
由比の海岸あたりについて海岸線沿いは現東名は台風シーズンの越波の影響で交通止めになることがあったが、迂回が可能となった。
3.11の震災時も大津波警報が出ていたが、これについても新東名の役割は大きい。
また、時間短縮により産業の活性化が見込める。
その他もトンネル照明の高度化など環境・新技術に関する取り組みなどの説明がありました。
質問等で委員から先週清水のジャンクションで起きた事故について、構造上の問題か速度の問題か、また、そのような事故多発箇所があるかということ聞かれ、構造上には問題はないと思うが、今まで8件事故が起きており、何か問題があるのかもしれないので、現在事故原因調査、現場診断を行い協議を進めてているということでした。
また、規制速度についても当初100キロ以上の設定になるようなことが報道されていたが、ということについては、構造上そういうことも視野に入れて緩やかなカーブやこう配などの設計が行われ、結果的にはスピード出しやすい構造と指摘される部分は今までの経験上で100キロを上限にして抑制を行う配慮をしている。
また新東名中心で取り締まりも1日100件ほどのスピードやシートベルト等の取り締まりを行っているということでした。
3車線で建設されているが、現在2車線、今後3車線になる見通しは、国内の情勢なのかでダブルネットワークの必要性で進んできた経緯があり、時期については明確に示すことはできないが交通量等を勘案して検討していく状況ということでした。
※画像は新たに建設された遺体霊安室を視察し、最後に違反車等の取り締まりで活躍するパトカーに前での記念撮影をいたしました。