橋本かずみ活動ブログ

第9回 民主党東海ブロック地方自治体議員フォーラム研修会

参議院議長の西岡武夫氏がご逝去されました。謹んでご冥福をお祈りいたします。

 

平成23年11月4日・5日の両日、静岡県浜松市において第9回民主党東海ブロック地方自治体議員フォーラム研修会が開催されました。
この東海ブロックは静岡、三重、愛知、岐阜の4県で構成されていて、今年で9回目となり、昨年の開催地三重県よりバトンを受け継ぎました。
静岡県連の同僚県議の櫻町弘毅県議が世話人代表となり準備を進めて参りました。
初日オープニングでは、鈴木智県議の司会で各県連挨拶があり、川勝知事のメッセージが披露され、早速講演に入りましたが、トップバッターは静岡県立病院機構の理事長である神原啓文氏による「医療における喫緊の課題と静岡県立病院機構の紹介」と題し、約45分でしたが、県内出生数が34,059人であること、現在の医師不足は県内で500名、しかし、実際は1000名欲しいなど、具体的に現状を数値とデータでお示しくださいました。電子カルテの必要性や現状の内視鏡医療の進歩の状況についても伺うことができ大変勉強になりました。

初日の講演はもうお一人、静岡県対外関係補佐官の東郷和彦氏が講演してくださいました。
東郷和彦氏は現在は京都産業大学法学部教授等を務めていますが、本県静岡の対外関係補佐官も務めています。ご存知の方も多いかと思いますが、祖父の東郷茂徳、父の東郷文彦とともに親子三代で外交官を務め、外務省に強い影響力のあった鈴木宗男氏との深いパイプを持っており、北方領土問題では二島先行返還論をとなえた。このため、田中真紀子外相時代に駐オランダ大使着任を一時保留され、さらに鈴木が失脚した2002年に駐オランダ大使から更迭される際に、依願の形式での退職を拒否、罷免され、相談相手だった同期の鏡武が大使を務めるアイルランドに逃れた。祖父の東郷茂徳は太平洋戦争開戦時及び終戦時の日本の外務大臣である。
東郷氏からは3.11以降の日本の現状と世界への影響~国と地方の役割~と題してお話いただきました。
世界の中での日本という切り口から、アジアの中で日本の姿が見えない状況にあると指摘、昭和の日本が素晴らしく元気だったことやアメリカが日本を脅威に感じていた戦後からまだ20年であり、名目GDPは469と変わっていない。脱既得権益や脱前例主義は間違っていながまだまだという。日本は中途半端な豊かさに満足してしまい、目標を失っているとし、東京を見ずに世界を見ることが必要であると語った。そして、日本人の能力・技術を活かし、外国人から住んでみたいと思われる国にしないといけないと述べた。

講演後は18時から懇親会が行われ、懇親会の司会役を仰せつかりましたが、何とか無事に司会を済ませることができました。

2日目は午前9時30分からスタートいたしましたが、今朝方のニュースで民主党の参議院議長西岡武夫氏の訃報が飛び込み、参加者全員にて謹んで黙とうを捧げさせていただきました。

2日目の講演はまず、静岡大学人文学部教授の日詰一幸先生のよる「新しい公共政策に伴うNPO団体の役割と期待」というテーマで現在のNPOの状況から法改正によって変わった点などを解説していただきました。また、これからのNPOの必要性等についても詳細な説明をしていただきました。

最後の講演は現在、静岡県の政治家で唯一の大臣でもある細野豪志原発担当・環境大臣が講演を行ってくださいました。
細野大臣は、まず、今朝のニュースで西岡武夫参議院議長が亡くなったことに触れ、我が国の政治にとって大変貴重な存在であり、被災後の議長としての決断力は素晴らしいものがあったったとお悔やみを述べられました。
その後、菅前総理と野田総理の違いや、TPPに関しては総理の判断を尊重し、耳を傾けて欲しいと述べました。
また、原発に関して、オンサイトとオフサイトと分けて、一歩一歩着実に進んでいくとし、ステップ2の終了を年内としているが変える必要性の無いことを強調しました。廃炉までは10年かかるが、それでも信頼を取り戻さなくてはならないとし、世界に今の危機的状況からの復活を、日本の挫折からの復興を世界に発信するべきであるとし、今月12日に再度福島へ行き、、自ら現場を見て判断し、その際には限定にはなるが初めてマスコミも同行してもらえるよう調整しているという。
その他も多くの情報を細野大臣は述べられましたが、原発無くすかどうかの判断はこれから議論を尽くすべきだが、「放射能物質を今どうするか」が避けて通れない、これは福島だけの問題ではなく、全国で考えなくてはならない事と述べ、また、放射性廃棄物ではないものが石巻には100年分ある。この瓦礫についての受入についての協力を求めました。
大変有意義な2日間の研修でした。

橋本かずみプロフィール

橋本一実(はしもと・かずみ)
1964年(昭和39年)10月20日生まれ、58歳
家族:母、妻、1男2女
住所:静岡県熱海市清水町5-17
●静岡県立熱海高校卒業(1982年度卒)
●株式会社東海プランニング代表
●熱海市交通指導員(2002年~)
●熱海市バドミントン協会会長(2008年~)
●熱海高校同窓会みどり会会長(2017年~)
●熱海ワイズメンズクラブ会員(1998年~)
●熱海コンパニオン協会会長(2018年~)
●熱海コミカレねっとわーく会長(2020年~)
【公職・政治歴】
●2002年9月:熱海市議会議員初当選
●2003年4月:熱海市議会議員再選
●2007年4月:熱海市議会議員3選
●2010年10月:静岡県議会議員初当選
●2011年4月:静岡県議会議員再選
●2014年5月:静岡県議会厚生委員長
●2015年6月:衆議院議員秘書
●2019年4月:熱海市議会議員4選
●2020年6月:熱海市議会第83代副議長

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