熱海タウト会の新年会が市内上多賀の多賀そばさんにて開催され参加させていただきました。
この会の設立当初、私も会員の一人だったのですが、今では会も一新したようで多くの会員さんが参加されていました。
現在は私の仲間の熱海市議会議員の小森高正議員が会員となっており、今回も小森議員を通じてお誘いいただきました。
ブルーノ・タウトはご存知の方も多いと思いますが、昭和8年5月から昭和11年10月の約3年間日本に滞在し、
桂離宮をはじめとする日本の伝統文化を世界に紹介した建築家です。
タウトは主に、高崎の達磨寺洗心亭に居を置き高崎、仙台などで工芸品のデザインや製作を指導しており、
昭和11年に熱海市春日町にブルーノ・タウト熱海の家(旧日向別邸)(現在国の重要文化財に指定されています)の地下部分を設計、監理の為に、実業家・日向利兵衛は、工事を監督するタウト夫妻のために、上多賀の民家を借りて泊まれるようにしたとの記録があります。
日向氏は、同時期に上多賀にも別荘を建築中で、現在の「多賀そば」の建物がそれで、もとは、函南の軽井沢の名主の屋敷だったものを解体・移築したものだそうです。
江戸時代の建物と想像される立派な木組みの壮大な屋敷なのですが、その多賀そばさんでのタウト会の新年会が開催され、
谷口崇会長のタウトに関する講話や正岡子規の直筆の手紙などの解説をして頂き、文化と歴史を感じながら充実したひと時を過ごしました。
多賀そばさんの料理もとても美味しく最高でした。