熱海市民クラブの橋本一実でございます。
令和4年熱海市議会9月定例会における一般質問を行ないます。
先月9月23日から24日に掛けて発生し、静岡県内としても記録的な豪雨となりました台風15号は、土砂崩れなどで甚大な被害をもたらし、特に中西部の被害が大きく、住宅の全半壊や浸水による影響、また断水による深刻な状況が発生致しました。
被害に遭われ、お亡くなりになられた方のご冥福を心からお祈り致しますと共に被災された皆様にお見舞い申し上げます。
本市におきましては、台風15号の被害は道路の陥没や民地内の小規模な崖崩れが報告されております。
降り続く大雨に、私たち熱海市民は、昨年の伊豆山土石流災害による甚大な被害を思い起こすと共に、特に伊豆山地区の被災された皆様並びにご関係の方々の、その苦しみを思うと胸が痛みます。
懸案である盛り土付近の残土は、昨日から県による行政代執行が始まりましたが、残土の撤去には来年5月までかかる見込みであり、いまだ大量に残されていることから地域住民は不安で苦痛な生活を強いられていることは言うまでもなく、市道伊豆山神社線並びに国道の通行止めの基準ともなっている源頭部60ミリの雨量を心配する住民からの声も実際私の所に寄せられました。
そこで、まず、齊藤栄市長より、本会議初日おこなった、所信表明より伊豆山土石流災害について伺います。
市長は、「発災から1年以上が経った今、被災された皆様に対する支援を丁寧に行ないながら、被災地域の復旧・復興を本格的に進めていくことが、市政の重要課題と捉えている」と述べ、まず、「被災された皆様の支援」を強調されています。被災者の皆様が生活再建する為の支援策を提示、実行するとの事ですが具体的にどういうことをお考えかお示し下さい。
また、「特に帰還を希望される皆様に対し、令和5年の夏の終わりまでに現在の警戒区域を解除し、条件が整い次第、速やかに帰還していただけるよう努める」と述べられましたが、どのようなことをするおつもりなのか教えて下さい。
そして、現在、県と共に熱海市は、犠牲者遺族らによる60億円を超える損害賠償請求訴訟を起こされ、齊藤市長に対しても、現土地所有者からの損害賠償の提訴や被災者から刑事告訴されている状況です。この訴訟等をどう感じていて、その対応をどうされるおつもりなのか説明して下さい。
4点目として、市の総括を公表するとの方針であったと思うが、市長選挙前に公表を目指すとし、結局、選挙前は困難だとして、現在に至っているが、選挙前に公表しようとした理由と、実際いつまでに公表されるつもりなのか伺います。
次に、先般行われました市長選挙についてお伺いします
先月11日に投開票が行われた市長選挙でありましたが、これまで最低とされていた2002年の投票率47.94%を3.61ポイント下回り、選挙戦となった前々回の8年前の選挙からは15.08ポイント下回り、市政始まって以来の過去最低の投票率だったことと217票の無効票をどう受け止めているか伺います。
次に、お相手の候補者から多選について弊害があると指摘されていたが、このことについて、齊藤市長はどうお考えなのでしょうか。この点についてもお聞かせ下さい。
3点目ですが、9,708票を投じた市民の期待に応えなければならないと思いますが、多選や伊豆山土石流災害の市長含む当局の対応について、不満を抱えながらも、今回の選挙の選択肢では、やむを得ず齊藤市長に続投願うという、どちらかというと消極的信任もあったのではないかと思っています。市長所信表明で「戦後最も厳しい状況にあると言っても過言ではない」と述べ、「市民の先頭に立ち、どのようなことがあろうとも、私は逃げずに、諦めずに腹を括って難題に取り組む覚悟」と仰るが、それは本当でしょうか。その覚悟を改めてお聞きします。
次に、新型コロナウイルスや円安による市内経済の影響について伺います。
長引く新型コロナウイルスの影響や円安による原材料の高騰からダメージを受け続け、苦境に喘ぐ市内業者も多いと感じ、特に夜間の飲食店をはじめとする事業者は大変厳しい状況にあるのではないかと思いますが、熱海市内の新たな起業、また倒産、廃業のなど市内事業者の現状をどう把握し、また分析しているか。そして、その支援対策等を伺います。
次に、新型コロナウイルスワクチンの後遺症と今後の課題について伺います。
現在、本市では4回目のワクチン接種が実施されておりますが、今までの接種における副反応や後遺症について、その情報が全く市民に公表されておらず、ワクチンの安全性を疑う声が多数聞かれます。市民の不安を払拭するためにも市の知りえた情報を丁寧にウソ偽りなく開示するべきと思いますがいかがでしょうか。また県や国から積極的に情報を求めているのか伺うとともに現在の本市におけるワクチン接種状況と課題について教えてください。
次に、旧統一教会(世界平和統一家庭連合)と熱海市の関わりについてお聞きします。
旧統一教会と政治との関わりが大きな問題となっておりますが、本市におきましても旧統一教会の関連団体による行事・イベントなどへの関与が報道等にて明らかになっています。
そこで、これまでに、どのような行事や行為に、熱海市が関わった事実があるのか、その経緯も含めて、説明を求めます。
次に、県営住宅上小嵐団地入口前の民地の樹木の危険性についてお聞きします。
この相談を住民から受けて既に約2年の月日が経過をしています。
倒木の恐れもあり、日々不安を抱えている住民の立場に立ち、通常ならば委員会レベルの問題かも知れませんが、あえて本会議での質問を決めました。
伊豆山土石流災害の教訓もあり、住民が危険を感じているのに放置はできません。
また、子どもやご高齢の方も多く、団地の出入口でもあること、そして、先般バスの通過に際し、この樹木の影響で乗用車との交互通行に支障を来していることも判明し、この樹木の処理を急がなくてはならないと感じています。
今まで所有者に対しておこなった市としての対応をまず説明してください。
最後に、現在の本市の指定ゴミ袋に新たに10Lを加え、レジ袋に活用してはどうか伺います。
千葉市では、プラスチックごみ削減に向けて、企業と協力し、指定ゴミ袋をレジ袋に使用する実証実験を行いました。
本市でも、商品を購入する際に、レジ袋の購入も希望する顧客に対し、レジ袋と可燃ごみ用の指定袋のどちらか一方を選択していただき、可燃ごみ用指定袋を買い物袋として使って頂くことで、ゴミとして捨てられてしまうレジ袋の総量を抑え、プラスチックごみ削減に繋げていければと思います。
レジ袋の代わりに活用できる指定ごみ袋があれば大変便利であると共に環境に配慮したと取り組みにもなると思うのですが当局の見解をお聞かせ下さい。
以上で壇上からの質問を終わります。