『県は東部地域の医師不足解消に向けて1月27日に聖マリアンナ医科大(川崎市)との間で「医学生等の育成に関する協定」を締結した。県と同大は今後、協力して県東部地域の医療の確保に取り組む。協定に基づき、県の奨学金「医学修学研修資金」の貸与を受けた同大出身の研修医を県東部地域中心に配置していく。』
県医学修学研修資金は、卒業して初期研修を終えてから、貸与された1・5倍の期間、県内病院に勤務すれば、返済が全額免除される。
2007年度に始まった同制度の利用者は656人。
同大の利用者は41人で、県外としては最も多い。
3月3日開催の静岡県議会厚生委員会にて宮城島部長さんより報告及び説明がありました。
協定書のポイントは、県内の地域及び診療科における医師の偏在を解消すること、県民に対する安心医療を提供することについて、相互協力する。
県内の地域医療に貢献できる医学生等の育成に努める。
医学生の育成、医師の派遣等を通じて、県内の地域及び診療科における医師の偏在解消、主に県東部地域の医療の確保に協力する。
また、指導医の同時派遣も視野に入れているということでした。指導医は、西部369人、中部269人、東部209人(13年10月現在)指導医が少ない研修環境を若手医師が敬遠することが東部の医師不足の原因のひとつとされています。
この奨学金制度は、聖マリアンナ医大のHPによると、
◎静岡県医学修学研修資金(聖マリアンナ医科大学特別枠)
将来、医師として静岡県内の公的医療機関等に勤務する意思のある者に、年間 240万円貸与され、一定期間勤務するなどの条件で返還が免除される。
聖マリアンナ医科大学特別枠は、静岡県内の公的医療機関に勤務する医師を効果的に確保する目的で本学に貸与枠が設けられており、一般枠に優先して貸与される制度。
と、されています。
熱海市も産科をはじめ婦人科、小児科なども不足していると伺っていますのでこの協定で解消されることを期待したいと思います。