北海道美唄市にある日本理化学工業(株)美唄工場に伺いました。
長年にわたり、障害のある方の自立に向けた働く場の支援にご尽力されており、就労支援の工夫など具体的な取り組みについてお話を伺い、工場の視察等をさせていただきました。
静岡県でもこの工場で作られた世界一の品質を誇るチョークが使われています。
この美唄工場は、社員数32名、内知的障がい26名の方が働いていました。
坂本光司著「日本で一番大切にしたい会社」にも取り上げられています。
視察後の率直な感想は、「世界て一番大切にしたい会社」だと感じました。
会社創立は昭和12年ですが、知的障がい者の雇用は昭和35年2人を雇用したのがスタートでした。
このような障がい者多数雇用を目指したのは、禅寺のお坊さんから「人間の究極の幸せは、1つは愛されること、2つ目はほめられること、3つ目は人の役に立つこと、4つ目は人に必要とされることの4つ。
福祉施設で大事に面倒をみてもらうことが幸せではなく、働いて役に立つ会社こそが人間を幸せにするのです」と教わったからであるということでした。
北海道と川崎に工場があり、静岡にはよく行くということでした。
大山社長が創業し、はじめは大山商店という名で雑貨商だった。
ダストレスチョークは粉を出ないことと体に良い。
今2代目ですが、当時は注文から3年かかっていた。
山口宇部石灰で第2工場検討していたが、 美唄市福祉都市宣言していたことがきっかけに。
当時は企業誘致を断っていたが、美唄の熱意に打たれ経営メリットよりも福祉を選らんだ結果、この地に工場を決めた。
2人からスタートし、81名ー59名に、美唄は32名中26名知的障がい者でした。
製造100パーセント知的の方かかわっていて、その他は総務や営業や指導者。
商品不安の声あったが、50年続いた信頼が勝った。
賃金は他の企業と同じ60年定年 パートアルバイトはいない。
最低賃金734からスタートし、適応除外しない。報奨金制度の2万円のみのなで品質と生産量で勝負。
1日、165000本の製造でそれが、 損益分岐点。
川崎10万、美唄16.5万1本0.26秒1年4000万本長さにすると2800キロ。
検査等を知的障がいの方が行う黒板フキは40000個。学校の生徒が減ってゆくので、他社よりも良いものをと炭酸カルシウム ホタテの貝殻をチョークに混ぜて書き味を良くした。
5ミクロンまで細かくした。小麦粉で20ミクロン。この技術
自動化が普通といわれる時代。しかし、自動化導入はリストラを余儀なくされる。
今時こんなやり方かと言われたこともあるが、皆さんの働きを見ると職人芸だとみんなが驚く。
チョークだけでは伸びないと考え、ホワイトボードに使われるマーカーが消えないことよくある。
例えばキャップ外しつけ忘れや固形化など、また匂いが臭いとか気になっていた点を改善。
黒いこなでない。20年で色々な色ができ、窓ガラスにも書ける。キッズ向け。
人件費をできるだけ削減 月12〜13万で管理者3名別に仕事持っている。
また、班長がいて現場での対応できている。優しい人、報告、連絡 ホウレンソウを実践している。
ご説明いただいた西川一仁取締役工場長は、美唄市に来て甘えなかったことが今の状況であると話してくださいました。
一人一人戦力必死で指導してきた。大山社長に相談しながらみんな成長してきた。ということでした。
この視察を終えて、働くことの大切さと支え合いの精神に本当に感銘を受け、まじめに働く皆さんを守ることが私たち議員の使命であると再確認し、改めてこの美唄工場に来て良かったと感じました。