平成26年7月16日・17日の両日、平成26年度の静岡県議会厚生委員会における県内視察を実施しました。
ご報告が大変遅くなりましたことをまずお詫び申し上げます。
まず、16日に視察した富士市の「たかおかこども園」です。
正式なこの施設の名称は、学校法人渡辺学園「たかおかこども園」となっています。
この施設の視察の目的は、平成26年4月1日に開設されてまだ間もない認定こども園で、幼稚園児と保育園児を合同で教育、保育する幼保連携型の施設で、定員は、満3歳未満16人、満3歳以上179人の計195人で、保育室11室、遊戯室、給食室、子育て支援室等を備えています。
また、保育のほか一時預かり事業や、子育て支援センターとして親子ふれあい活動や子育て相談も行っています。
今回は、幼保連携型認定こども園の設置状況や運営状況及び課題について視察致しました。
説明は、学校法人渡辺学園「たかおかこども園」理事長・園長の渡邉宏行様にご対応いただきました。
まず、建物等の構造や耐震、施設についてご説明いただき、その中で、2階の渡り廊下について、給食提供のためワゴン車を使うので、台風などで雨風による影響が少々ある。改修で消防法に関して建物ではなく通路の考え方で認められた点は助かった点。
ティフトン芝という強く管理の楽な芝を園庭に使用している。本来ならば土壌改良が必要だったが、時間なく、早々に取り組み、2~3年目で芝が馴染み、現在は3分の2程度になっている。はだしで走った時に転んでもケガをしにくい。運動に対する興味も環境によって沸いてくるを実践している。月に一度園長が芝刈りしている。400へ―べー費用は20万程度でできた。
保育部門施設長幼稚園部総園長の渡辺さんの説明では、定員数等の説明。幼稚園150名 保育園45名
保育部、1歳児の問合せ一番多く、定員になってしまい今お断りしている状況。
現在の保育部の状況は、
0歳児が3名
1歳児が1名
2歳児が10名
3歳児が10名
4歳児が11名
5歳児が0名
計42名
幼稚部は、
年少46名
年中49名
年長45名
計140名
今年度、4月になってから幼稚部から保育部への移動者(長い時間の保育希望)が3名、保育部への途中入園が4名いた。
今の段階で定員いっぱい。
今在園しているお子さんのお母さんが妊娠されて、お勤めをやめるということになると保育部やめていただくシステムになっているので、そうするとそこに空き待ちでの途中入園になっている。
3・4・5は妊娠されて仕事辞めてもそのままでいられるが0・1・2の場合はそういうところが厳しいく、お母さんの仕事辞めると退院していただくことになっている。やはり、こども園というと移動が自由にできるお母さんもなかにはいる。お勤めを考えているのでこども園を出たいというケースもある。ここをどこまで対応できるかが今後の課題だと思っている。
職員の確保大変。
今まで幼稚園で3・4・5やってたげ、0歳児預かることになり、3人に対して1人の職員が必要。今まで9時からが7時からで保育時間も長くなり、終わりも18時半まで、早い対応と遅い対応の職員が必要で、今までの倍の職員。そうなると資格もだが豊富な経験がひつようとなり、職員確保は大変だった。無事に確保ができた。
一時保育、週3回。3名預かっている。この職員の確保がどこの保育園も苦労している。誰でもいいというわけにはいかない。小さいお子さん、命を預かっているということで、経験ある人が必要。
幼稚部2時で帰る。そのあと保育部集まって。お昼寝やおやつが保育部では必要。長く預かることで初めてお昼寝やおやつが必要なことなど、一つ一つ職員が話し合って決めてきた。今スムーズに保育できている。
保育園だとどうしても保育を主となるが、こども園だと教育も期待して来られるかたもやはりいる。英会話や音楽活動も保育部も一緒に協力活動の利点は有り進めている。
各委員の質問では、職員の確保について質問があり、説明では。
両方の資格を持っていたり、小学校の資格を持っていたり、今、今年来年にかけて幼稚園免許しか持っていない職員の方には国のほうから保育園の資格取得などについての補助が出ると聞いていて、県の方の私学振興課に伺うとまだ予算がついていないということで、国からのアナウンスがあったので1日も早く出してもらえればいくつか養成校で単位を経験が3年以上あって、単数もそれをクリアしていると8単位で4科目履修すれば単位が取れる。現在2名の職員に取らせたい。園も色々出せればいいのですが。
もう少し緩やかに、、5人を見るのに一人プラス園長など、といった緩和をしてくれたら。管理職カウントされないので。有資格者で管理職とされている。常勤の人件費などの件。食事の提供もあり、調理も必要。
また、園で力を入れているものや運営の工夫などについての質問には、
親が迎えに来て帰るところを見るとさみしがる子もいますが、残っているとおやつもあると考える子もいて、楽しいことをするからと工夫して、でもやはりお母さんと帰るとなると飛びついて嬉しくて帰る子も、やはり子供たちは我慢している。保育の工夫は、職員は勉強してバランスの良い保育を、動や静や、色々な経験をさせるには、職員も大変な勉強が必要。帰ってから遅くまで勉強してくれている。力を入れているのは音楽です。音楽コースがある。英語も外部講師が来てくれている。保育者も一緒に参加する。
お母さんが妊娠されて、やめなくてはならない。こども園になってそこが改善されないとと思うのですが、という質問には。
できれば退園はさせたくないと思うのですが、保育料の問題等もあり、移れないと説明することに困惑することもある。お断りしなければならないこともあり心苦しい。途方にくれる親もいる。何ができるかが課題でもあり、幼稚部のお子さんも今5時までお預かりしている。保育料と別料金で。そういう形で安い単価でできるようなシステムを考えている最中。
幼稚園と保育園の保育料をどう整理されているのか。預かりと保育の料金体系の整合性に問題ないか。という質問には。
事務的な仕事の煩雑化は倍以上になっている。保育料は市の方から頂くものもあり、幼稚園は、保護者から人数、保育園は収入に応じることもあるので、ほぼ認定保育園は今までの保育園と同等な算定の仕方。
25年度中の収支でみても、うちくらいの、このくらいの規模が、運営しやすい。公務員給与の格差もあり、穴埋めしていただければ。との答えがありました。
※有資格者である園長先生などの要件緩和に対して、どのような改善ができるのか、今後委員会でも協議したいと思います。